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炬燵から愛を込めて―ヒメハジメリベンジ―

それは、俺の仕事帰りに優征に拉致されたのが全ての始まりだった。 「も、もお! いつも突然なんだから。俺さ、一人で帰れるし」 「うるさい」 いつも不機嫌そうに、強引に俺に命令ばっかしてくるのは、一個年下の優征。 俺がストーカーに、仕事場と家を燃やされた時に色々と世話をしてくれた(ことにしておこう)後、俺が優征に頼らず一人前になるまで別れた――のがもう一年と半年前。 一年で迎えに来た優征と、正式に恋人になりまた一緒に優征の豪華なマンションで同棲中なんだけど。 年末で忙しいはずの優征が、俺の仕事場に迎えに来た。 何かあるに決まっている。 「…どうしたの?」 そう聞くと、優征は深刻そうに俯いた後、手を開いて俺に突き出してきた。 「五万以上、だ」 「え?」 「俺からのクリスマスプレゼント、欲しいモノを言え。何でも買ってやる」 「そ、それで五万?」 「遠慮したり安いものを言ったらお仕置きだ」 「!?」 なんて横暴で滅茶苦茶な人だ。

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