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第335話

俺がリクエストしたわけではない。 そう冷たく言おうとしたが、エプロンから生える白い肌、手足。 そうじゃないが、もうそれでいい。 「あの、も、もう脱いで良いですか?」 「裸になりたいのか?」 「あ、違いました。服、着ていいですか?」 「駄目だ」 上着を脱ぎ捨てながら、ネクタイを踏みつけて近づくと、榛葉は身体を緊張させるように揺らした。 太ももに手を這わし、エプロンの中へ手を入れたら、――榛葉は期待していたのかすぐにそこを硬くした。 が、 「なんで下着はつけてるんだ」 「み、見た目は裸エプロンですからいいかなって」 「お前は――俺にお仕置きされるのが好きなんだな」 乱暴に脱がすと、片足に引っかかる。 そのまま抱きあげて、テーブルへ寝かすと足を開かせた。 「エプロンを――はしたない此処が持ち上げて濡らしている」 「ふぁっ ぃ、ぃゎないで……」 消え入りそうな声で懇願したが、すぐにキスで封じた。 こんな格好で俺を誘った榛葉が悪い。 エプロン越しに握ると、可愛い声をあげる榛葉に、俺はカレーなんてそっちのけで食らいつく。 こっちを食べる方が何倍もいい。

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