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第338話
「――此処、とろとろと溢れさせる此処に綿棒を入れてやろうか。癖になるぞ」
「や、めーーっ」
綿棒と聞いた途端、榛葉の身体が震えだした。
そして後ろの俺を見上げる。
「い、嫌ですっ こ、わいのやっ」
「――っ」
素直に怖いだの嫌だだの、俺に縋るように甘えるその表情に、俺の欲情を掻き立てていく。
「あっ 立花さんのーー当たっているっ」
「綿棒が嫌なら、お前がファスナーを下ろすんだ」
榛葉を立たせると、俺の方へ向けさせ、肩を座る様に下へ力を込めて押す。
「手が震えてっ」
「クローゼットから新しい玩具を持って来てお前の中を掻き混ぜてもいいんだぞ」
「やっ い、やっ」
座った榛葉がおずおずと俺の中心へ顔を埋めようとする。
「榛葉、歯で噛みながらファスナーを下げろ」
「ほぅふでふか」
歯でファスナーを噛んだ榛葉が、潤んだ瞳でゆっくりとファスナーを下ろしていく。
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