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第5話

 こういう話題を晴天の下でするのはどうかと思うのに、奥寺はごまかされてくれなかった。気が利かないなあ、と思うけれどそれが奥寺の実直さなのだろう。そしてそういうところも悪くないと思ってしまうくらいには惚れている。 「そうみたい。あのときはごめんなさい、奥寺さんまで仲間みたいな扱いして」 「いや、そんな風に言わないで――君は、強いな」 「そっかな? 普通だろ」  マイノリティーは迎合されないことくらい知っている。ただそれだけなのだけれど。  試合はもう終わってしまった。途中まではいい雰囲気だったのに、つい口を滑らせたせいで空気が重くなってしまったことを悔いていると、奥寺がそっと切り出した。 「次は、二十歳だな」  もう、こんな風に会うのはやめようとでも言われるかと思っていたが、奥寺の方からその話題を振ってくれて安堵する。それと同時に、次で最後なのだと嫌でも思い知るのだけれど。 「次はどうする?」  なるだけ笑顔で問うてみると、奥寺は柔らかい笑みを浮かべた。 「もちろん、飲みにいこう」

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