『あ…く、そっ……』 余韻に身体を震わせながら悔しそうに唇を噛む海音。 『ふふっ…イクの早いよ。』 『なっ…しょうがねーだろっ！ 俺自分以外の手でイカされるなんて初めてなんだから…』 『いつも自分でしてたの？』 そう言いながらするりと腰を撫でてやるとイッたばかりなのに海音自身がまた少しずつ頭をもたげ始める。 『…悪かったな。 オナニーしか知らないガキで。』 『いや、海音の初めてが全部俺なんて嬉しいよ。 ね、逆に教えて…この後どうするの？ 男同士はココに俺のを挿れるんでしょ？』 普通なら一生触れることの無いであろう他人の後孔に手を伸ばす。 そこに触れることすらもう何の抵抗も無くて、それよりも早く海音と繋がりたいという気持ちの方が強くなっていたんだ。 『ん…/// そこ、指で…解して… 俺さっきシャワーの時ちゃんと綺麗にしてきたから…/// コウ先輩のデカイし…さ、柔らかくしないとお互いツライよ。』 『OK。 わかんないから痛かったら言ってね？』 手で顔を隠したままコクコクと頷く海音。 恐る恐る指を差し込むと、そこは案外柔らかくてすんなり俺の指を受け入れた。 １本、また１本と指を増やしてぐちゅぐちゅと中を抉(えぐ)るようにかき回すと海音は腰をくねらせて俺の指を奥へと誘い込む。 『もう指３本も入っちゃったよ？ エロ過ぎない？』 『はぁっ…、んっ、いちいち言うなって…』 『痛くない？ 大丈夫？』 『ん…痛くないけど…変な感じ…/// 自分でする時はそこまで奥に指入らないから…』 『ふーん…奥まで入れた方がいいのかな…』 よくわからないまま指の付け根まで深く奥へ差し込むとコリコリとした突起を見つけてそこをグッと刺激する。 『ひゃあっ…あっ…、あああーっ！』 途端に悲鳴を上げて海音が背中を仰け反らせた。 『ここ、イイの？』 明らかにさっきまでと違う反応に驚きつつ、尚もその場所を攻めていく。 トントンと指で擦ると粘膜がキュッと締め付けてくる。 『う、あっ…それ、ヤダッ…ふっ…アァッ、やっ、はぁっ…！』 『海音、気持ちいいの…？ 俺わかんないよ…』 半狂乱になって喘いでいるけど、海音のモノは今にも弾けそうに膨れ上がって…透明な液がタラタラと腹の上に銀色の糸を引いている。 『海音…？』 『やっ…め…、アッ、アッ…アーッ…』 答えを待つ間も無くあっという間に欲望が弾けて、２度めの精を吐き出した。 『またイッちゃったの…？ ここ、そんなにイイんだね…』 『わ…かんない… そこ触られると俺の勝手に勃っちゃうし訳わかんなくなって…』 まだ息が整わないまま泣きそうな顔でそう言う海音に俺ももう我慢の限界で… 『俺も…挿れていい…？ 海音の中に入りたいよ。』 『あ…、うん…いいよ… コウ先輩で俺ん中いっぱいにして…？』 上目遣いで見つめられて、俺は夢中で海音の脚を開くと熱く滾る自分自身をまだ誰も知らない蕾に充てがった。 『クッ…狭い… 海音…挿れる、ね…？』 『ンッ…ふ、んん…っ…』 海音のそこはまだ硬い花の蕾のように頑なに俺を拒みなかなか侵入を許してくれない。 『きっつ…海音、もう少し力抜いて…』 『ぅ、んっ…無理…だよっ…わかんない…』 痛むのか苦悶に満ちた顔でそう答える海音。 仕方なく小刻みに腰を動かし続けると少し、また少しと緩み徐々に滑りも良くなってきてなんとか俺の全部が収まった。 『海音…見える？ ほら、俺の全部お前の中に入ったよ…？』 気を抜いたらすぐにでも持っていかれそうな粘膜の締め付けに耐えながら海音の様子を伺った。 海音は唇が切れるんじゃないかってくらい苦しそうにグッと噛み締めて、息も絶え絶えにハッハッと短い息を吐いている。 『海音…痛いの？ やめる…か？』 自分のナニのサイズが人並みよりデカイ事は自覚してたから、ちょっと心配になってそう尋ねてみた。 『だい、じょぶ…続け、て… コウ先輩こそ…辛くない…？ 俺なんか…』 『俺？ や、俺は気持ち良くて…すぐイッちゃいそうでヤバイよ。』 『ほんと…に？』 『ん…マジでヤバイ、ハマりそう…』 『コウ先輩…///』 『動いて…い？ カッコいいとこ見せたいのに、俺けっこう余裕無くて…』 『うん…俺で気持ち良くなってよ…あ、ァンッ…！』 『はぁっ…気持ちぃ… 大好きだよ海音…』 ＂大好きだよ＂ そう言うと君は少し驚いた様に目を見開いて…それから小さく＂俺も＂って呟いて泣きそうな顔で笑った。 それを見た俺はもう我慢とか初めてだから手加減とか、そんな事は全部頭から吹っ飛んで… ただただ夢中で腰を振って海音を全部味わった。 律動を繰り返す度に中の粘膜が熱く畝(うね)り食い千切らんばかりに俺の欲望を締め付ける。 初めは苦しげに歪んでいた海音の顔も徐々に赤みを増して恍惚とした表情へと変わっていく。 『ん、ハッ…ごめ、ん…海音… 俺もう…イキそ… お前の中でイッてい…？』 『ふぅっ…アッ、イッて…コウ先輩…俺ん中…全部出してよ…ンンッ… 俺も…一緒に…』 半開きの口から絞り出される声すら俺の興奮を掻き立てる。 海音の手が自分のモノを握って上下に擦り始めたのを見ながら俺も絶頂を迎える為に腰の動きを早めていく。 『最高っ…お前の中…イク…出す…よ？ アッ、く、はぁっ…あっ…』 『お、れもっ…あ、アッアァッ…あーっ…』 海音がイッた瞬間、さらに内壁が締まって背中が痺れるほどの快感が全身を駆け抜けて… 俺も海音の中にドロドロの欲望を思い切り吐き出したのだった。 ＊ 『海音…起きて、朝だぞ。』 『んー…』 翌朝。 まだぐっすり眠っている海音の身体を揺らすと窓から差し込む朝日に眩しそうに眼を細めてモソモソと布団に潜り込んだ。 『ほら、起きないと遅刻するぞ？』 『まだ…ねむ…い… から…だ…ダル…』 『起きないともう一回シちゃうぞー？』 からかう様にそう言うとガバァッ、と勢い良く起き上がった海音が怯えた顔でジリジリとベッドの上で後ずさりをする。 『おはよ♡海音。』 『も、もう無理だぞっ/// 俺もう出来ないからなっ？！』 『え？そうなの？ そりゃ残念♡』 クスクス笑いながらベッドに腰を下ろすと、海音は枕を盾に目だけをこちらに向けて睨みつける。 『コウ先輩…ホントに男初めてなのかよ…』 『うん、お前が初めてだけど？』 『…そ、その割にはなんか…慣れてるっていうか…/// っつかさ、俺も初めてだってのに一晩で３回もヤるとか信じらんねーんだけど… ケツは痛いし身体ガタガタで俺今日絶対仕事になんねーよ///』 『ねー。 俺も自分でびっくりしてるよ。 淡白な方だと思ってたんだけどなぁ…。』 そうなんだよね…。 実は今まで女の子とのSEXにそれほど執着が無くて… デカイだけで淡白っていうのもフラれる理由の１つだったんだ。 だけど昨日は…恥じらう海音が可愛くて無性に興奮したし、女の子なんかより全然気持ち良くて途中から俺の方が夢中になっちゃってたんだよね。 『コウ先輩って意外と鬼畜…』 『あっ、それ酷くない？』 『だって女も男も抱けるんだろ？』 『や、男は海音限定。』 『え…///』 『ってか女とか男とか関係なくさ、これからは海音だけ…ってこと。』 『ホントっ…？！』 大きく見開かれた目が弧を描いて嬉しそうにフニャリと細められる。 可愛い… この顔はこれからも俺だけのものにしておきたいって…心の底からそう思えた。 『あらためて、これからは恋人として俺の側にいてねっ。』 『うん…コウ先輩…』 『んー？』 『大好き…俺、コウ先輩が大好き…』 『俺も大好きだよ。』 潤んだ目で俺を見つめる海音の腕を引き寄せて強く抱きしめた。 そっと顔を近づけると、目を閉じた海音の濡れた睫毛が朝日にキラキラと輝いて…また胸が熱くなった。 『ずっと一緒にいてね』 ぼそりと呟いた海音に、答え代わりにそっと唇を合わせてキスをする。 これからは恋人として…ずっと君と一緒にいるからねっ 『海音のキス顔ってなんかめっちゃエロい…』 『だからいちいちそう言う事言うなってば！ 恥ずかしいだろっ…///』 『なんかムラムラしてきた。 ねね、仕事行く前にやっぱもう一回シてもいい？』 『…もうダメっ///』 ずっと… 君と一緒… EP.１ 『俺のキモチ』 完 ※ 『俺のキモチ・海音side』に続きます *\(^o^)/*