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第24話
◇ ◇ ◇ ◇
―――あれから数日が経った。
あの後、世純は取り巻きである少年守子と共に出て行き、慌てただしい足取りで―――おそらくは護衛官の男の遺体が発見されたという中庭の池へと向かったのだろう。
そして、今日は―――屍王自らが玉座へと座り御前会議を執り行う日なのだ。
だから、僕にとって受け入れがたい王花様の胸元に短剣が突き刺さり命の危機に曝された事も、そして護衛官の男が中庭の池で遺体となって発見された事も―――御前会議の議題としてあがるに違いない。
「―――聞きましたか、護衛官は両手を後ろ手に縛られ……口元は糸で縫われて池に浮かんで
いたとか……いやはや、恐ろしい……恐ろしい……まさに死人にくちなしという事ですな」
「―――しぃっ、それは余りにも不謹慎でございますぞ……しかし、それでは……やはり護衛官は……何者かに襲われ……」
「しかし、あの護衛官もやりたい放題だったゆえ……罰が当たったのでは?ここだけの話、あの護衛官は―――愚かにも王花様の体を密かに狙っていたそうですぞ……いわゆる童子食いという悪癖ですな……故に、罰が当たったとしか思えませぬ」
ひそ、ひそと廊下で護衛官の謎の死について噂しながら、向こう側から歩いてきた守子達が僕とすれ違おうとした時―――、
―――ドンッ
「……っ…………!?」
向こう側から歩いてきた守子達の内の一人が、わざと僕の体に強めにぶつかってきたせいで、そのまま為すすべなく床に倒れてしまうのだった。
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