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第140話
「そちが……私の魔羅以外に欲情し――挙げ句に果てるような事がないか確かめてみようではないか――。そうだな……魄よ、最初は異物感があるやもしれぬが少し我慢していろ……案ずるな、たっぷりと媚薬入りの香滑油を塗り込んだゆえ……直に、慣れる……」
――ずぶっ……ぬちゅっ……くちゅっ……
と、燗喩殿が唐突に――その固くて冷たい何かをひくついている僕の秘穴へと挿入してくる。正直な所、先程の燗喩殿の指とは比べ物にならないくらいに異物感を覚え、しかしながら――それと同時に途徹もない程の快感を抱いてしまう。
「ひっ……んんっ……か、燗喩殿――これは……これは一体……何なのでございますか……あっ……い、いい……このままじゃ……気が狂いそうでございますっ……あっ……はあっ……い、いくっ……」
「そちは……何と淫乱な男なのか――これは、ある男の魔羅を象って作られた卑猥なる玩具だ――やはり、淫靡なるそちには……この私の魔羅を直接挿入してやるしかなさそうだな……おっと、まだ逝くでないぞ?」
――ぎゅうっ……
と、再び――にやりと悪戯っぽく唇を歪めて意地悪く微笑みながら燗喩殿が射精寸前にまで張りつめた僕の魔羅の根元を固く握り締めて――欲望にまみれた白濁液を噴出させるのを何とか阻止しようと阻んできた。
そして、僕の魔羅の根元を握り締めたまま――今度は生暖かく脈打っている燗喩殿の本物の魔羅が――ひく、ひくと誘うように待ちわびている秘穴へと勢いよく挿入されるのだった。
ずん、ずんと燗喩殿は容赦なく腰を振りながら秘穴を突き上げ、僕は淫らに矯声をあげながら腰を律動させていき――、
「くっ……何と気持ちよき事か――正に名器とは、この事――ゆくぞ、魄……私の子種を存分に受け止めよ!!」
「あっ……んん……か、燗喩殿――燗喩殿の子種を思いきり僕の中に……注いで下さいませっ……あ、いいっ……もう……逝く……逝きますっ……!!」
――どくっ……びゅっ……びゅくっ……
ほぼ同時に――僕と燗喩殿は果て、互いにびくびくと跳ねあがる身を抱き締め合い自然と深い口吸いをし合うのだった。
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