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第14話

一度空中を見て、うーんと考えて... 「あーうん、ケツの穴か」 ダイレクト過ぎ!そして、なぜそこに触れるんだよっ! 「ゲイだっつったろ。」 頼むからほっといてくれ...それでなくてもお前に似た男に絆されたんだから! 恥ずかしいやら意識してるのをまざまざと確認させられた気もする。 「うん、聞いた...痛いのか?」 何でこんな話暴露しなきゃなんねぇんだよ。 「あーもー!ローションも使わないで、唾液で濡らして挿れようとしたんだよ!不完全燃焼だわ、痛てぇわで散々なんだからほっといてくれ!」 あー当たっちまった... シン...としちゃってオレは恐る恐るクロを見たら、後ろ姿...なんだよ、ほっとくのかよ。 いや、うん。 ほっといてくれって言ったのオレだな。 あーもう。 「あーローション必要なんだな」 こら待て!何つった!? 「は?何言ってんの?」 そう言って覗き込めば、ノーパソ開いて〝男同志のセックス〟とか、意味不明な検索してるよこの子! 「ちょ、おま!」 「気持ちいいんだ?」 え、オレはこの問い掛けに答えなくちゃならんの? 「なぁ、気持ちいいの?」 気持ち良くなければしません! 体液も出ません! はぁはぁしません!欲しがったりしません! 「ったく、ガキが興味本位でゲイ相手にそんな事言うな、期待されるぞ!」 そして、俺の言葉にクビをコテりと傾げ... 「期待?」 そうだよ、気になる相手がそう言うの調べて聞かれれば多少なりとも期待すんだよ! 18のガキなんだから、なんでも興味あるんだろうけど、興味だけじゃ相手を傷付ける。 好奇心の塊の18歳マジで勘弁してよ。 「そ、気持ちいいことしてくれんの?ってな...だから、ゲイにそう言うのは禁止!もちろんオレにも禁止な」 ビシッと指差してドヤ顔かましたら、素直に頷いた。 「解った」 フン!と鼻息荒く言ったら大人しく引いてくれてホッとした。 いたいけな好青年を、こんな世界に引きずり込めないだろ...確かにオレ好みのいい身体持ってるけどさ。 綺麗な顔してるから、イケメンの部類だろうし、きっとこの手の男は女にモテる。 だからこそオレは、手を出すつもりは無い。 早く過ぎされ、1ヶ月っ! そんな事考えてたら、部屋の電気消えた...消すって一言あっても良くないか? 「おい、クロ?」 「寝るんだろ?俺も寝る」 そう言って、ベッドがギシリと二人の体重を支えて軋むと胸がドキリと鳴る。

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