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第18話

もーやだ!オレの上で、ぎゅっぎゅっと押してくれる度に敏感に尻がクロの股間を感知しようと全神経集中してんだけど...どうしてくれようか、この男。 散々若者にコテコテに捏ねくり回されて、オレは至福のひととき。 まぁ、オレの息子は無事風呂で事を済ませてたから起き上がる事もなく一応のオレの威厳はまだ、そこにある。 クロは、ストレッチすると言い出して、現在オレはベットの上に避難中。 顔の傷も瘡蓋(かさぶた)になったから、包帯とか絆創膏はもう外して平気だとクロが、風呂に入ったついでに取ってしまった。 足は固定してるから、足だけビニール被せてるんだが、蒸れると言っては外したりしてる。 そんなんで治るのかよ。 そんな、昼下がり。 クロが風呂から上がったと同時にチャイムが響いた。 家に人なんてほとんど来ないから、宅配かなとドア開いて驚いた... 「佐久間...さん」 なんか、花束持って立ってんだけど...なんなの? 「りお、少し話さないか?」 ドアをこのまま閉めたいが。 オレは、靴を引っ掛けてドアの外へと出た。 「んだよ、中に入れてくれねぇの?」 ニヤニヤしながら話し掛けてきて思いっ切り気持ち悪さが込み上げてきた...今更なんなんだよ。 「何の用ですか?」 出来るだけ平常心で問えば、佐久間から花束渡された。 「りお、俺とやり直さねぇ?」 呆然として花束見てたら肩に手が乗せられて...今迄に無いくらい嫌悪感で、悪寒が走った。 「は?アンタ嫁は?ガキ生まれんだろ?何言って...っ、つ!んんっ!」 ドアに押し付けられて、キスされて...いったい何なんだよ。 「やめっ、ヤメロ!」 唇を噛んで、痛みで身を引いた佐久間の肩を思い切り押したら、よろけてオレから離れた。 思わず自分の口を拭って、思いっきり睨んでやった。 「っ...なにすんだよ!お前男日照りで相手探してんだろ?可愛そうだから抱いてやるってんのに、その態度はないだろ!」 ふざけるな...確かに抱かれないと満足出来ねぇけどさ、お前なんかに同情で抱かれたいなんてこれっぽっちも思っちゃ無かったよ! 「例え、この先誰にも愛されなくても、お前だけには頼まねぇよ!」 最悪だな...嫁がいてオレを抱く? また同じ事の繰り返しじゃねぇか。

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