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第21話
えええ?嫉妬風の演技かよ!18歳童貞が、何やらかしてんの!?
オレがアワアワと、動揺してたら佐久間がオレの腕を引いた。
その反動で少しの隙間がオレとクロの間に出来ると、やっぱり、寂しく思ってしまう。
「クソガキが、こんな淫乱満足させれる訳ないだろ!」
淫乱て...まぁ、遠くないけど。
でも何を言われてもクロは、何処吹く風扱いでスルースキル高くねぇ!?
オレの掴まれた腕を、離せと言わんばかりに力任せで引けばするりと手は離れて行った。
「あのさ、あんたが勝手に思うのは構わないけど、淫乱にしたのはアンタだろ?
オレが止めてって言っても、あんたは自分が満足するまで...んんっ、ちよ!クロ?」
あろう事か、クロはオレの胸の先を引っ掻きやがった。
オレは、散々遊ばれた身体だから、敏感なんだよ!!
「ん、こら...話せないだろ」
反論したくても、クロが離してくれない...
「俺は〝りお〟の言葉より喘ぎ声が聴きたい」
何だそれ!?いつからそんな子になったの?
それより、童貞の言葉じゃねぇ!!!!
「あ、まだいたんだ?帰れば?俺が〝りお 〟の面倒見るし」
高齢者扱いかよ! まるで世話をしてるのは自分だから帰れ的口調に苦笑いが漏れる。
世話してんのオレね!
「ま、そういう事だから、佐久間さんは帰って下さ...っ、い」
だーかーらー乳首やめろ!
オレがそう伝えたら佐久間が、渋々ながら踵をかえした。
ざまぁ。
クロに感謝だな。
佐久間がみえなくなったから、オレはクロから離れようと、身体を...離したいのに、離してくれない。
「こら、アイツ帰ったから離せ」
そう言いながら上半身をグッと力を入れて離す。
「やだ」
コラコラ...
部屋に入る時もベッタリで何なんだよと思ってたら、クロの目に射抜かれる。
あぁ、男の欲を孕んだ視線...オレはその視線だけで下半身が重くなるのを感じた。
そして、がっつりキスが降って来た。
「ちょ、く...んんっ...クロ」
クロの肉厚の舌が、ザラりと唇を舐め取り、オレはその久し振りのキスの感覚に頭が麻痺してしまった様に口を開く。
そんなオレの口にクロは当たり前の様に入って来て、それを抵抗するほどオレはできた人間じゃねぇ。
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