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第24話
そうだ、もしあの件で何かしらに感染してたら、クロにまで移してしまう。
そんな事態は、オレが招いた事だから絶対に避けなくちゃならんのに...あれだけ配慮してた筈なのに...
なにやってんのオレ。
ダメダメな自分を呪いたい。
「今後...オレにそういった興味で触れること禁止!わかったか?」
「興味じゃ「解ったかって聞いてんの!」
被せてしまわないとオレが...もたねぇよ。
是が非でも言質は取らなくちゃならない。
「...解った」
よし!!オレはとりあえず...再来週にでも検査薬使って見てみなければ。
早いものは2週間程だから、それで安心したい。
「て!クロっ!」
勝手にオレの携帯から、返事出してやがった。
返事の内容は、まぁ、オレもそう思ってたって所かな。
題名:Re
俺は出ていかないし、りおもお前を求めてないので来るな!
これだけ。
ほんと、何やってんだよコイツ。
「なに、お前オレにそんな興味抱いてんの?」
「興味じゃねぇし」
「あっそ」
どうやら、不貞腐れてるみたいだったからオレはクロを放置して、仕事のシフト表を制作する。
30分程過ぎた頃か。
何やってんの?と、覗いて来たからシフト表の事を説明した。
「へぇ、じゃぁ佐久間を早番にするのに、りおはシフト作り直してんの?」
アイツ一応年上だぞ?
まぁ、いいけど。
「まぁ、そういう事だ。」
ふぅん...と、興味の削がれたような声でソッポ向くあたりガキだな。いや、何でもガキとして扱わないとオレが困るからだな。
「入れないよな?」
突然出た言葉にオレは首を傾げた。
「は?なにが!?」
「俺を...追い出すか?」
あぁ、あのメールか。
何だよ、あんなこと送ったくせに随分としおらしいな。
「ばぁーか、クロを追い出さねぇし家には入れないから安心しろ」
そう伝えたら、クロがホッとした様に頷いた。
このままで...いいのか?
急に葛藤がはじまる。
クロは物珍しいオレに好奇心抱いて、そしてその興味が好きだと勘違いしてる気がする。
そう言う時は、指摘したらムキになってしまうのはオレも経験あるから、絶対に突っ込まない。
知るのが...怖くもある。
あーもう!認めたら楽になれるのに。
そう簡単に認められねぇんだよなぁ。
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