24 / 107

第24話

そうだ、もしあの件で何かしらに感染してたら、クロにまで移してしまう。 そんな事態は、オレが招いた事だから絶対に避けなくちゃならんのに...あれだけ配慮してた筈なのに... なにやってんのオレ。 ダメダメな自分を呪いたい。 「今後...オレにそういった興味で触れること禁止!わかったか?」 「興味じゃ「解ったかって聞いてんの!」 被せてしまわないとオレが...もたねぇよ。 是が非でも言質は取らなくちゃならない。 「...解った」 よし!!オレはとりあえず...再来週にでも検査薬使って見てみなければ。 早いものは2週間程だから、それで安心したい。 「て!クロっ!」 勝手にオレの携帯から、返事出してやがった。 返事の内容は、まぁ、オレもそう思ってたって所かな。 題名:Re 俺は出ていかないし、りおもお前を求めてないので来るな! これだけ。 ほんと、何やってんだよコイツ。 「なに、お前オレにそんな興味抱いてんの?」 「興味じゃねぇし」 「あっそ」 どうやら、不貞腐れてるみたいだったからオレはクロを放置して、仕事のシフト表を制作する。 30分程過ぎた頃か。 何やってんの?と、覗いて来たからシフト表の事を説明した。 「へぇ、じゃぁ佐久間を早番にするのに、りおはシフト作り直してんの?」 アイツ一応年上だぞ? まぁ、いいけど。 「まぁ、そういう事だ。」 ふぅん...と、興味の削がれたような声でソッポ向くあたりガキだな。いや、何でもガキとして扱わないとオレが困るからだな。 「入れないよな?」 突然出た言葉にオレは首を傾げた。 「は?なにが!?」 「俺を...追い出すか?」 あぁ、あのメールか。 何だよ、あんなこと送ったくせに随分としおらしいな。 「ばぁーか、クロを追い出さねぇし家には入れないから安心しろ」 そう伝えたら、クロがホッとした様に頷いた。 このままで...いいのか? 急に葛藤がはじまる。 クロは物珍しいオレに好奇心抱いて、そしてその興味が好きだと勘違いしてる気がする。 そう言う時は、指摘したらムキになってしまうのはオレも経験あるから、絶対に突っ込まない。 知るのが...怖くもある。 あーもう!認めたら楽になれるのに。 そう簡単に認められねぇんだよなぁ。

ともだちにシェアしよう!