クロの腰が、上下に躍動している。 服も脱いじゃいないし、肌を重ねてる訳でもないのに擦り付けられるだけで、どうにかなってしまいそうだった。 「っ...はっ、りお、俺出したい」 凄くパンパンに張り詰めてるクロの下半身がオレの上に載せられ擦られ、オレだって欲しいのを我慢してるんだ... 「ざけんなっ、やめっ」 ただ...服も脱がずに擦り合わせてるだけなのに、クロの腰がまるでセックス中の様に揺れる。 オレのも、その刺激に欲が引き摺り出される。 「あっ...ん、クロ、やめ」 何度も...口だけはそう告げるのに、オレの腰も揺れてクロの熱を追うように身体は熱くなるばかり。 「んっ、んっ、や、そんなっ、擦んなっ」 下着はもう、濡れそぼりピッタリとオレの先端を包む様にくっついて来る。 その違和感と、クロの熱が擦れる刺激にオレはとうとう両足を開いて、クロの身体を受け入れる態勢をとってしまった。 オレの足の間にすっぽりと収まったクロの腰がゆらゆらと揺れる度にオレの快楽は過度に押し寄せて、息がはっはっと短くなって行くのに...クロは、その動きを止めない。 「んっ、も、出そ、クロ、や...」 グリグリと左右に揺さぶられ、クロのがオレを刺激して互いに擦れ合う。 「この、まま──りお」 この童貞どこでこんな腰使い覚えんの？ クソっ気持ち良くて縋っちまう...。 「ぁ...ふっ...んん、あっ！も、で、そ...」 オレの足が、クロに絡み付いて、クロはそれでも止めずにオレへの刺激を擦り付ける。 なんだこれ...実際セックスしてる訳でもないのにすげー興奮する。 その時だった...クロの顔がオレの眼の前に。 ────キスされる！──── それだけは、いや、身体を繋げるのもダメだ。 「やめっ！」 オレは、慌てて手で口を隠した。 「はっ...なん、で？気持ち良く、ねぇの？」 頬や、瞼にキスしながら聞いてくる。 「んっ、い、いけど、キスダ、メっ、ふんんっ...あっ」 なんか、擦り合わせるだけのそんな、稚拙な快楽の拾い方だったけど、今までよりも一番興奮してるかも知れない。 クロが上でいきなり〝 ぐっ〟と、喉を鳴らしオレの上でぶるりと身体を震わせる。 あぁ、クロが欲を吐き出したんだろう。 服が、汚れちまっただろうが... 「ぁ...りぉ、気持ちイイ」 涙目で快楽の余韻に身を震わし、ゆるゆるとオレの上で腰を揺らすクロにオレは狂いそうな程の、欲を持った...