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第29話
オレはなんで、こんな約束をしてしまったのか。
確かに18とかは思春期とかもあるだろうから他の人とやって来たなんて考えたら寒気もするか。
「気持ち悪ぃ...風呂行ってくる」
オレが、立ち上がればクロもパンツの前をゴムめいいっぱいに引いた。
「俺も入る」
コイツは俺がゲイでも関係なしかよ。
普通に男同志で風呂なんて、入るから恥ずかしくはないが...
「おさわり禁止な」
そう言って風呂に入った。
下着は、さっき放った液体で、汚れてて中で脱いでシャワーで軽く洗うとクロも下着を付けたまま入って来た。
「ぶっ、おま、前すげぇ事になってんな」
腹まで散ってるから下着は上の方だけ汚れていた。
やべ、結構長いな...
想像に胸が高鳴りそうになったので、視線を逸らした。
「服に付いたから、ドレッサーで洗って洗濯機にぶち込んだ...」
「おーオレも、入れるからまだ回すなよ」
入って来たクロが、オレの首筋見て目を逸らした。
お前が付けたんだよ!お前がっ!
何初めて見た!みたいな態度なんだよ。
「痕...悪かった」
そっぽ向いて言う事でもないが極論言えばオレも盛ったからな...。
「おう」
なんて返していいかわからんから、とりあえず返事して身体を洗い始めた。
クロは浴槽で、洗ってるオレを後からひたすら見てくるから、やりずらい。
「あー佐久間と間違えて悪かった」
そうだ、最初にミスったのはオレだ。
こいつの恋心が本気かなんて解んねぇけど、嫉妬させるような事言ってしまったのは自分だからな。
「俺も、悪かった...あんな事するつもり無かったのに」
男の性って奴かね。
出さないと辛いしな。
「温まったなら、変われ!それとオレの後はもう湯船には浸かるなよ」
そう告げたら、クロがこっちを見てクビを傾げた。
「あんた、キス嫌がったり、今のといい...感染でもしたか?」
「解んねぇから、予防だよ。お前にうつしたら大変だしな」
湯船はでかくはないが、ゆったりは出来る大きさだ。
オレは、そこに浸かりながら答える。
「...そんな感染なんてするもんなのか?」
「知らん、エチケットだ、抱いてもらう代償だから、オレも覚悟はしてるけど人には移したくないからな...ほら、そろそろ出ろよ」
オレが促せば風呂から出て、身体を洗い始めてようとして、初めて...ぶら下がってるの見て息を飲んだ。
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