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第30話
でけぇ...膨張率どーなんのアレ?
童貞の癖に、剥けてるし...オレ男としては負けた気分だ。
息を潜めてたせいか、ガン見してるのバレた。
「...そんなに俺の気になんの?」
それはそれで聞かれると図星過ぎてイラッとくる。
「は?そんなピンクの擦れてないのなんて興味ねぇし!」
嘘です、触って大きくしてみたい。
ちょっとした好奇心だ!オレの中でどんな動きするとか...興味なんてない...はず。
もう確証持てない位に揺らいでる...でもこれでこの家を出て恋人として、傍にいて欲しいなんて言えない。
佐久間の顔がちらつくんだよな。
思いが残ってるわけでもねえのに...嫌になる。
そんなにオレを攻めては欲しく無い。
好奇心でオレに触れて熱をや希望を与えたまま、アイツはオレを簡単に捨てやがった。
今更恨んじゃいないけど、男に抱かれる悦びを教えたのは間違いなくアイツだ。
そして、男としかこの先快楽を拾えない事も身を持ってたたき込まれた。
諦めた乾いた笑いしか出ないけど、オレはこのままでいいんだ。
いつか、病気になったとしても、自己責任だと割り切れる。
「オレは、りおを捨てたりしないのに」
クロの言葉に泣きたい程胸が震える。
本当ならばどれだけ嬉しい事か。
でも。
「ハイハイ」
オレは、受け入れる事が出来ない。
その答えが、どれほどクロを傷付けてたのかすらオレには考えることが出来なかった。
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クロは、オレの処理をすると言いながらも実際には自分から触れて来なかった。
流石に3日がすぎると溜まるし...抜かないと夢精しかねない。
ワンルームでやる場所なんて知れてるだろ?
携帯の動画再生しながら、男同志のセックスに自分の経験した快楽が蘇り息が上がる。
「ふっ...ん、は...」
クチクチと淫靡な音は、外に漏れてるかも知れないし、オレの喘ぎも漏れてるかもしれない。
便座に座り、色気もなんもない場所でペーパーホルダーの上に携帯を置いて、繰り返される挿入シーン。
「はっ...はっ...んっ」
もう、張りつめたオレの先端からダラダラといやらしい液体が手にまとわりついて来る。
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