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第34話
佐久間が、オレに...攻撃を仕掛けて来たのだ。
別に女でもないから、胸の露出なんて屁でもねぇし...流石に嬲《なぶ》られた後の赤くなったのは勘弁願いたいが。
「えーなんか普通」
と、動揺を見せない事に成功したオレをそれ以上触れる生徒はいなかった。
次の授業に、佐久間が行ったのを見てオレはホッと胸を撫で下ろした。
まさかあんな個人的な写真を出されるとは思っても無かった。
あれは、オレが初めてオトコを受け入れると決めた日のもの。
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「な、一枚」
佐久間が頼むから、オレはパンイチ姿を写真に撮らせた。
そして、散々喘がされてオレはベットの上でも。
「っ、まさかアイツ!」
事後の、キスマークを散らされ、泣き喚いて腫れた目、キスされて真っ赤な唇、散々弄り倒された乳首。そしてあの写真は、パンツもはいてない。
ここで、職を失うのか?
心臓が、痛い程打っててオレのこれからを考える。
あの写真は、いくら何でも誤魔化しは効かない。
もし今、それが晒されたならオレはこの先どうすればいい?
なんであんな男に、オレは恋してしまったんだ。
終業の鐘が鳴り、オレは手元に開いたシフト表が全く修正されてない事に胸が千切れそうだった。
生徒が帰り、佐久間が教室と玄関の鍵をオレに届けて業務は終わりだ。
でも...佐久間は顔色を悪くしたオレのいる事務室へと入って来た。
いやだ...頼むから、傍に来ないで...
そう思うのに、喉が張りついて声が出せない。
「りおせーんーせ?鍵」
ニヤニヤと笑いながら、オレの腕を引き上げる。
オレは沢山の事で頭が混乱して、言葉すら出せない。
「おイタする子には、お仕置き必要だよね?あんな若いガキ相手にお前のココ...」
そう言って、ダイレクトに握り込まれてオレは痛みから身体を硬直させた。
「っ、ぅ...」
「ね、俺じゃなきゃ満足出来ない...だろ?」
シュルりとネクタイを引き、オレの両腕が青いネクタイで縛られて行く。
抵抗したいのに、身体が...動かない。
「今、奥さん産休で実家なんだよね?りお、解るだろ?」
オレは悔しくて、悲しくて...涙を堪えながら首を振った。
「何でわかんねぇの?」
「しる、か...あんた、は、女を選んだ...オレはアンタに、捨てられたんだ!今更っ」
そう、捨てられたのはオレ。
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