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第59話
尻を持たれ、両手で割開いてあろう事か立ち上がったんだ。
「ひっぁあっ!」
身体がその衝撃にビクビクと痙攣を繰り返し脈が早まり、気持ち良さにホワイトアウトしそうになった。
多分軽くイった...。
マジかよ...
「はっ、はっ、......りお動くからな」
そう、声が聞こえてオレは焦ってクロを見ると、若さにそぐわない妖艶な笑顔でオレを見てるクロと目が合った。
そして、クロの視線が下を見てからゴクリと喉が鳴った。
「エロビなんて、目じゃねぇな...すげぇ、エロい」
そう言うクロの言葉にオレはゾクリと身体を粟立てた。
オレの想像が正しければ...この下は...
ゴクリと、オレも生唾を飲み込んでソロりと視線を下げていく。
オレの両足...クロの腕に引っかかった状態で完全に身体は浮いている。
そして、腰を突き出したクロとオレの...繋がりが見えた。
あぁ、こんな体勢でシタ事も無ければ、こんなに愛されたことも無い...大体は正常位か、バックで、外のヤツらもアイツも、バックが多かった。
下付きの奴は良くなれたが、うわ付きのやつとすれば快楽を拾うポイントには滅多に触れなかった...
「うわっ、すげーエロい...」
オレがポロリと漏らせば、クロも。
「りお、捕まってろ」
そう言って、壁側にオレの身体を向けた。
「はえっ!?」
「悪い...限界っ」
そう言って、オレの尻をパックリと桃みたいに割るとクロのスライドが始まった。
「ヒッ!や、あ、あ、ぁ!!!!!」
深い...クロの腰は思った以上にスライドタイミングが早く、パンパンと打ち付けられるいつものセックスとは全く異色。
卑猥な音は、ジュッジュッと音を細切れにして、クロもオレとの結合場所を見ながらハッハと短く息継ぎをしては、汗を滲ませた。
「や、深いっ、んっ、あ、や、ろ、クロッ!ひっ、あっ、も、や」
あまりの早打ちに腰は意味をなさずクロの打ち付けを黙って受けるしか出来ない。
「りお、イくっ...」
クロがオレの尻を、低一杯引き下げて、一番深い場所でクロの想いが弾けた。
「ふぁっ!ひやぁあっあぁぁあっ!」
そしてオレも...だらしなく口から出る唾液さえも快楽に支配されて、拭えずに涙も止まらない。
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