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第66話
そんなこんなで、オレは今シャワーにぶち込まれた。
どんな理由だよとは言わないで欲しい。
オレは見事に見抜かれてた。
────数分前────
先延ばしにしても、変わらないのは分かってるけど...
いつもより少し遅めの飯を食った。
飯を作るタイミングでクロが風呂に入ったのだ...
オレはその姿を横目で見ながら、顔が熱くなるのがわかった。
だから敢えて、炒め物をやってますの素振りで逃げたのに出てきた時に、オレの頬にキスして行った...
クソ、翻弄されてんのはオレだっつーの。
飯を終わらせて、洗い物をクロがやってる時だった。
「りお、飯終わった...風呂も終わった後はりおが覚悟決めて風呂入れば、抱ける。
今日は、逃さない」
と、不吉な予言してオレを風呂へと押し込んだ...ので洗ってる。
シタシタとシャワーの熱がオレに降り注ぎ、オレは自分の手をじっくり見てから溜息を落とす。
外で、男に見てもらうためにそしてすぐに行為に入れる様にオレはいつも風呂に入り、解してから出掛けることが多い。
待ち切れなくて前見たく、会社帰りに行く日もあるが大抵は、自分でそれをしていくのだ。
迷いも無く指を尻に沿って這わせて中を解してから、部屋へと戻った。
クロは既にベットに座り、オレが出てくるなり狭いワンルームで迎えに来る。
「りお...りお」
また、りおたん病が発生したらしい。
「ちょ、クロ待てって」
「待てない...はぁ...りお、いい匂いだ」
オレの首筋クンカクンカするから、グイグイ押し返すのに、クロはめげない。
「犬かよ、ほら髪まだ濡れてるから」
「濡れた髪も...色っぺぇ」
どこの酔っ払いオヤジだよ。
そんな事考えてたら、オレの背後取られて胸の先を引っ掻かれた。
「んっ!ちょ、クロ」
だから、敏感なんだから止めてくれ。
「りお、キス...しよ」
そう言ってオレを抱き上げ...よく軽々と持ち上げんな...
「ベットに...」
クロが野獣っっ!!!!
ベットに、降ろされたら当たり前の様に乗られました...
「キス...」
「...わかったよ、ほらお前が上だからして来いよ」
そう言ったら、クロがオレの唇を噛む。
どこで覚えんだよ!
「んっ...」
ぴりっとした痛みに声を漏らせばクロの舌は唇をなぞって、オレの口内へと入り込んで来る。
「んん、ん...」
手は、さっき閉めたばかりのボタンを外し、口はクロの唾液とオレのが混ざり合う。
「く、ろ...ん...」
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