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第67話
ちゅぷちゅぷと、唇の隙間が音を立てて、互いの舌が惹かれ合うように互いに擦れ合う。
「ぁ...は、────クロ」
じゅっと、音を奏でて吸い上げられると短く息が上がる。
「はっ...すげぇ興奮する...りおが俺で乱れるのがすげぇ...」
「ばっ、な、何言ってんだよ」
恥しくて、バシバシと叩いてやったが、パシリとその腕を取られて息を飲んだ。
目が...マジで、本能が震えてる。
まさに捕食者の目の色を、見せ付けるようにオレを見てる...こんなに真っ直ぐに、もうずっと見られてなかった...
「りお、好きだから...だから、もっとりおの傍に行きたいし、触れたい」
まっすぐの告白はただ、ただ眩しくて。
頷くしか出来なかった。
熱い息が首筋にかかり、舐められて離れるとその場所が冷えていく。
「はっ...ん」
オレはただ、クロの求めに従う様に声を漏らした。
「りお...はっ。...りお」
オレを呼びながら、触れてくる指先は熱く、嫌と言う程愛してくれる熱に浮かれる。
「はっ、クロんっ、もっと触って」
クロがパジャマの前を広げて、鎖骨を齧り、ゆっくりとキスが胸の先へと向かって行くのを敏感に感じながら、疎かになって投げ出されてる右手をオレの左手で握った。
その手に応える様にクロの右手が絡みそれすらもオレには今まで与えられなかった。
「ァ、クロ...」
前が肌蹴られて、クロの指がオレの胸の先を押上げてくる。
「気持ち、いいか?」
ペロリと舐めては舌先を尖らせ先端を何度か弾けばオレの体も合わせる様に跳ねて、下腹部が熱を放つ。
「ん、ん!いい、もっと...」
「はっ...硬くなった...エロ」
オレの胸の先でそんな事を言いながらも、片手では潰したり押し込んだり。
逆は舐めたり齧ったりと巧みに手を変えるこの男は本当に、童貞だったのかよ!
「りお、腰...」
そう言われて、クロの手がいつの間にかオレのズボンに掛けられてて、オレは恥ずかしさに顔も見れずに腰を浮かせた。
下がるズボンに、引っ掛かりペチリと音をたててオレの腹にぶつかった。
「ふあっ!!」
その反動さえ、痛みと快楽が伴う。
「うわ、トロトロ...」
さっきの刺激で垂れるオレの液体にクロが喉を鳴らした。
「っ、い、言うなバカ!」
恥しくて、握りこぶし作ってもクロには当る前に止められてしまう。
「りお、どうして欲しい?」
「っ、どぅうっひぁ!」
クロの奴、ぜってーわざとだ。
オレの先端握ってぬるっ!って1回軽く擦るだけとか!
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