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第105話
何も言わずに両手を上へあげたから、ベットの上に立ってクロの上着を引っ張りあげる。
「脱いで」
そう伝えたら、自ら袖を抜き、オレの腰周りに手を這わせながら、もう片手で無造作にタートルネックの首を抜いた。
その引き締まった体に喉が鳴る。
あの時はまだ体を作ってる最中だったから、そこまで感じなかったけど確実に体脂肪落ちてんだろこれ...。
「りお?」
見とれてたら名前呼ばれてハッと我に帰った。
「あ、うん...体すげぇな」
そうか?と、自分の体をぺたぺた触るクロの手をオレの体に引き寄せた。
「クロはオレの...触って?」
触れられた場所から熱がじわじわと体に侵食してきてオレは、クロの温もりに狂わされていく。
「りお、俺の...りお」
この一途な思いも、オレの名前を言ってくれるだけで充分に伝わってくる。
「ぁ...クロ、もっと、クロに、もっと触ってほし...んっ...」
クロの指先が、オレの期待に硬く主張する場所に触れられた。
「すげぇな、ここもこんな硬くなるんだ?」
グッ...と、潰す様に押し込まれて体に電流が走るように快楽の様な痛みのようなものが走った。
「ひっ、あぁぁっ!」
ビクビクと、震える体に逆らえず、クロに抱きつくと生肌が触れ合う。
オレをベットに倒しながら、クロがオレの胸の先に指を置くと、痛いほど立ち上がった先端がジンジンと痛みをオレに訴えて来る。
そこまで期待してたって事かと多少なりと自分の性癖にうんざりもするが。
「抱くぞ」
クロのその一言に、オレの下半身がキュッと締まった。
そしてそこから這い上がってくる期待にオレは、抗えない。
「クロ...早く」
もう、さんざん焦らされたんだから、待つのがもどかしい。
クロはオレに覆い被さると、首筋にキスをして舌を滑らせる。
下半身からせり上がってくるような熱を口からにがす。
「っ...ん、はっ......ぁ」
何もかも熱く、触れられた先から火傷を負ってるような感覚に陥った。
「りお、好きだ...」
そう言って、オレの胸の先をクロが指先で弾き始めた。
「っ!、ぅ、ぁ、はっ...」
痛いくらい立ち上がった期待の塊が、クロに解されて、舌先がオレのビクビクと揺れる先端を口に含まれた瞬間に体が面白い位跳ねる。
「ひゃ!ああっ!」
「すげ、エロ...敏感すぎるだろ...」
そう言いながらも、クロの舌の先は尖りを使ってオレの先端を何度も弾いては吸い上げていく。
あぁ...凄く気持ちいい。
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