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第27話
生温い体液を絡めたものの、解されないまま指を入れられて、ピリッとした痛みが走った。
「っ、イテェよ下手くそ……」
もう本当に言いふらしてやる。
家族にも職場にも同級生にも全部言いふらしてやる。
こいつマジで下手くそって絶対言いふらしてやる!
苦しいし、ただ腹が立って仕方なかった。
脚をバタつかせようにも、押さえ込まれて動かすこともできない。
「しょうがないだろ、男は初めてなんだから」
中を開くように指を2本入れられた。
……なんで男とヤると、いつも初めてがつきまとうんだろうな俺って。
思えば一番初めは俺の方が初めてだったし、2回目は相手がそもそも初めてだっし、今回は男は初めてとか言うし。
無茶はしないだろうけど、2回目以上の不安があるのは、こいつの言動がいろいろおかしいからに他ならない。
ゆっくりと指を広げていく。俺から見えるように、わざとゆっくり開いていく。
全然解されていないせいで、あまり開かない。指2本でも結構キツい。
「ぅっ」
さらに奥に入れられると、裂けて血が出そうだった。
痔にもなったことないのに、こんなので切れ痔にされたらたまったもんじゃない。
「やっぱキツいな、女と違うわ」
しまいにため息までつきやがる。
「まぁいいや、少しずつ馴染ませればね」
内側を撫でるようにゆっくりと動かしていく。
手前をくすぐるように撫でてきた。指を出し入れされると、排泄させられるような変な感じがした。
触られてるところがヒリヒリする。普通は病院くらいでしか人に晒さないところなのに、変態に弄ばれて熱くなってくる。
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