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第30話
「刺青入った男ねじ伏せるなんて、人生でそうあることじゃないよ」
膝立ちでケツを高くあげられ、胸はべたりとベッドにつかされる。
「う、んんっ」
苦しくて咳き込みたいけど、ちゃんと咳き込むこともできない。
俺は、彼のブツがどんな状態なのか、全く見てないし触りもしていなかった。大きいか小さいかも知らない。
それでもそれなりに興奮していたらしく、ケツの穴に先っぽが当てられると、そのまま押し入ってくるのに十分な硬さになっていた。
「おっと」
入れてこようとする前に、動きが止まった。
拘束されていなかった俺の手を、再び拘束する。改めて見てみたら、やっぱり金属製の手錠だった。
「暴れられたら事だからな」
もうここまできて暴れる元気もないのに。
さっさと終われという思いと、本当にムカつくって思いと、もうどうでもいいやって思いが交錯してた。
組み伏せられ、自由を奪われて、無理矢理体を侵食される。
自分の人生でこんな事態に遭遇するなんて、一度も考えたことがなかった。
「力入れんなよ」
再びケツの穴に焦点を定める。
ゆっくり、そのまま押し入ってきた。
「っ、い……っ」
無理矢理体を開かれる。
痛い。とてつもなく痛い。
耐えられなくて逃げようと腰を動かしたが、しっかりと後ろから掴まれて逃げられない。
せめて腕を動かすが、捕らえられていて満足に動かすこともできない。
「やだぁ……っ!」
頭がパニックになる。
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