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少しだけ砕けたいな
「誰がロリコンだっ!ラグーンはこれでも500歳は超えてるから大丈夫だぞ」
「あ、嗚呼、同僚がついに犯罪者に………」
「年齢的に大丈夫だって言ってんだろうが!」
「年齢は良くても見た目がアウトです!、考えてみてくださいよ、大柄で脳筋の貴方があの小さい子に襲いかかる姿なんて想像するだけで寒気がしますよ!? 」
「うるせぇ!! 」
「………あの~」
僕がご飯が出来たとアルさんに報告しようと来てみれば、しらない人がいる。
明るい茶色のさっぱりとした髪型をして銀色のメガネをしてる若そうな人……。
アルさんの横なにやら青ざめてる人にアルさん本人は顔を赤くして怒っている様子……恐る恐る声をかければその二人の視線が僕に集まった。
「ん? どうしたラグーン、」
バッ、と腕を広げてこっちこいと語っているアルさんは無視して
「あの、その方は? それとご飯が……」
「あぁそうじゃねえか飯! 」
「いや貴方今すぐ帰りますと……」
「飯食ってからでもいいだろう!? 行こうぜラグーン!」
いやあの話の流れが……ちょ、押すな押すな抱き上げようとすな!!
にこにこと迫ってくるアルさんに抵抗を試みようとすれば、アルさんの近くにいたお兄さんが深いため息をついた。
「まったく…………まあいいでしょう、そこの君、ラグーン君でしたっけ? 」
「え? ええそうですよ」
「そこの君じゃねえだろうがボケ眼鏡!!」
(重複しています)
「もしこの人をボケ呼ばわりする脳筋が貴方に無体を強いるような真似をしたらすぐに私に言いなさい、わかりましたね?」
にっこりと、アルさんが睨みつけてる中する完璧な笑顔……。
ああ、このタイプの人知ってる……!。
「それで………僕とアルさんが結婚するのに対しては反対しないんですか? 」
そして、なんやかんやひと悶着ありながらも現在、我が家の食卓に新しく一人、アルさんの友達らしいミネルスさんが椅子に座っていた。
僕個人としては歓迎だけどアルさんは不機嫌そう……。
「特に異論はないですよ?、そこでふてくされてる脳筋、意外に堅物なところがありましてね、私たちの体質的にもなかなか婚約者が決まらなかったんですよ」
「へー……それじゃアルさん今まで独身? 勿体無い……」
「なんだ?嫉妬してくれてるのか?」
「アルさんはとりあえず唐揚げのしたのサラダを食べましょう」
「……ちっ」
唐揚げに野菜のスープ、野菜スティックに野菜と川魚の即席の包み焼き。
アルさんが手をつけているのは魚と肉……おいこら。
「所でミネルスさん、僕の作ったご飯お口に合います? 」
優雅な手つきでカラアゲを口に運びにっこりと笑顔をミネルスさんに向けて言う。
なんかいい加減この喋り方つかれたな……
そろそろやめようかな……。
ミネルスさんは周りにキラキラ~とエフェクトがつきそうな笑顔を僕に向ける。
「えぇ、とても美味しいですよ 町でお店に出してみては如何です? 」
あ、多分これ社交辞令みたいな感じのやつだね。
髪が焦げた茶色みたいで獣みたいなアルさんとは違いすらっとしたいで立ちで茶色い髪の毛のミネルスさんは終始ニコニコと微笑んでいる、
「喜んでもらえてよかったです」
綺麗なな手つきで食事をしてるところを見ると貴族みたいにいいとこの生まれかな、
ついでにアルさんももガツガツ食べてるように見えて意外にも結構綺麗な食べ方をしている。
「ところでなんでこんなに本があるんですか? 結構な種類ありますよね?ちょっと失礼」
一通り食べ終えたのか、食事の手を止めたミネルスさんは本棚に視線を移した。
「いろんな街に行った時に適当に良さそうなのを買ったりしてたらいつの間にかこんなに増えてまして」
フレンドさんと遊んでるときに何気なく買った奴だからマジで適当ダニ。
「ほう、中々興味深いですね……拝見しても? 」
本棚の本を一冊一冊見ながら言うミネルスさん。
「いいですよ~個人的には何冊買ったのか忘れちゃいましたねー」
「……ん? これ魔導書じゃないですか?」
適当にかってからねと話していると、ミネルスさんはドクロの絵柄のついた黒い本を手に取ると目を見開いた。
「違いますよ~それは悪魔の書です」
その絵柄だと供物と引き換えに悪魔の召喚ができるらしいアイテム、使ったことはない。
「なんでんなもんもってんだよ………」
変なもの見る目で本を見ながらカラアゲを口に二個同時に入れるアルさん。
ちょっとアルさん食べ過ぎ、レタス食えレタス、トマト~!! リコピンだリコピン!!
「それは裏のオークションで流れてたのでなんとなく購入しました」
「裏の……オークション……? 」
「幾らで買ったんだ? 」
「金貨8000枚くらいですね」
「「は? 」」
金貨8000枚。
金貨一枚の価値を日本円で現すと約一万円、
つまり8000枚だと八千万。
「「はぁッ!!??」」
二人の驚く声を聞きながら僕はのんびりと考える。
まぁ、当たり前だよねぇ………。
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