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第9話
「さぁ、サングラス外して、ちゃんと顔見せてくれ!俺好みの大きい目で俺を見てくれよ!ずっと夢に見てたんだ、お前のことを」
戯けた様子で勝手に人のサングラスを取る。
急に外されて眩しい。ぎゅっと目を閉じると、ワァオだかハァオだか、なんかすごい感激した声を上げて、そのまま思いっきりキスをしてくる。
「んんんん!」
前もだったな、窒息しそうなキスされたの。さすがに力一杯体を引っ叩く。
「はははは、悪い悪い、苦しかったか?」
やっぱり1つも反省した様子はない。
「迎えにきたんだぜ、まぁ乗れよ、俺の車」
ニヤニヤニマニマしたまま、ひょいひょいと俺のキャリーを担いで、車に向かっていく。
もう言葉も出なくて、とりあえず従う。
「ハニーは助手席に乗ってくれ」
荷物を後部座席に置く。
「だからハニーじゃねぇって!何だよその呼び方!」
俺の言うことなんか何も聞いてない。前に会ったときは、もっと聞き分けよかった気がするんだけど。
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