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第80話
「まて、あんまり吸うな!」
ガチで余裕なさそう。なんかそれがすごく可愛い。
いつも余裕なさそうにされるのは俺の方だから、一矢報いるつもりで攻め続ける。
とはいえ敵もさる者。攻撃を受けて余裕なさそうにしてるくせに、俺のをしゃぶりながらケツの穴まで刺激してくる。
「ちょっ、それ、卑怯っ!」
ろくに抵抗も出来ず、また彼の股間に縋り付くようにしながら震えた。毛を全部処理してる彼の下半身は、縋るだけでもつるっとしてて気持ちがいい。それにすら興奮してしまう。
「相変わらず全然抵抗なしか」
彼が笑いながら言う。穴の皺に沿うように、丁寧に指でなぞっていく。
抵抗ったってどうしたらいいんだ。まぁ彼以外にも経験してるから、本当に抵抗ない状態なのかもしれないけど。
「しょーがねぇだろ」
精一杯強がる。
皺の中心を指でグリグリと押されると、さすがに体が跳ねた。
「んっ」
「たっぷり可愛がってやるからな」
楽しそうな、でもどこか真面目そうな声で。
「たっぷり思い出させてやるよ、俺の指の形も、アレの形も」
「はっ、あ、?」
「そして忘れさせてやる、他の男の記憶をな」
「っ、ん」
少し戸惑って声を詰まらせたところで、軽く体をおこした彼が、俺の穴に舌を寄せる。
「えっ」
穴の奥に舌を差し入れながら、俺のムスコを丁寧に扱かれた。
腰を高く突き上げた状態で、下半身の全ての権限を彼に委ねる。
俺は胸までベッドに沈んで、真っ白なシーツを必死に握りしめて喘いだ。
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