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Ⅲ【トリスタン】 第13話

「ソコっ……ハァん、もっとぉ」 理性が堕ちる。 快楽の沼に。 脚の間にユキトの雄しべがある。 「ヤぁアンっ、動いてっ気持ちイイっ」 俺の体を支えるユキトが腰を動かす度、固く反り返った熱棒がこすれて、快感の悲鳴を上げる。 俺の竿がピュクピュク震えて悦んでいる。 「ハゥっ」 胸の実を潰されて、喘ぎが漏れる。 腰が踊ってしまう。 垂れてしまった先走りのミルクを、ユキトが指先にすくいとって、舌がチロリと舐めた。 「やめっ、汚ない」 そんなの口にするものじゃない。 「美味しいよ」 頬に当てられた熱い掌に(いざな)われるまま、唇を重ねる。 舌と舌とが絡み合う。 「……ね、分かる?ナツキの味だ」 ほんのり苦い…… これが俺の味…… 再び唇が覆い被さる。 蕩けるくらい甘い、ユキトのキス 「統帥……俺も見てください」 ……袖を脱いだ。 「アキヒト……」 逞しい胸板に手を伸ばす。 「俺の体、触ってください」 トクンッ、トクンッ 左胸、鼓動の熱が音を立てている。 「……俺、すごい緊張してる。統帥の肌に触れるの、こんなにドキドキするなんて思いませんでした」 チュッ……と、胸の突起をかじって。 ちゅぷり 大事な蕾に指を挿入した。 「いずれココも使いますから、今から予習しておきましょう」 指がァっ 中に入ってる。 そんなところ、触っちゃ…… 「ダメぇぇー」 「嫌、じゃないだろ」 「ハっヒィィ」 もう一本…… 恥ずかしい孔を指がこじ開けた。 そんなっ まさかっ ………これ、ユキトの指っ。 「可愛い顔して……ねだってる?」 「やぅッ」 ちがうのにっ。 否定できない。 指がッ 俺の中を掻き回す。 恥ずかしい場所、つついて、押して、掠めて。 二本の雄の指がバラバラに動いて、快楽を植えつける。秘めた蕾の中。 「イクぅッ」 先走りの蜜がピュクンとあふれた。 白いの、出るぅ。 雄のミルクがドクドク…… 肉棒が熱い。 ビクンビクン、のぼってくる。 「イクっイクっ……出るぅッ」 恥ずかしいお汁、外に出したい。 いっぱい、せぃし出させてぇッ! 「まだダメですよ」 根元をぎゅうっと握られた。 アキヒトの手の中で、先走りでベトベトの熱棒が跳ねる。 「ヒャウっ」 ピクピクする先端を、ペロリと舐めた。 「俺、気持ちよくなってないのに。統帥だけイクなんてズルいです」 白いミルクがもうそこまで出かかっている鈴口を舌先がつついて、生理的な涙がこぼれる。 「ナツキはいい子だから、もうちょっと我慢できるよね」 ユキトの舌が涙を拭った。

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