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Ⅴ【マルク】第9話
アァハアァーっ
ユキトの雄
奏でる淫靡 な水音が、孔に入ってくるぅー。
動くぅッ
クチュクチュ、グチュグチュ
音に犯されて。
体がドロドロに溶かされる。
淫猥な音に、理性が引きずり込まれる。
真っ暗な世界で……
音だけで、俺の体がユキトに抱かれている。
水音がひきりなしに穿って、俺の蕾に挿し込まれたユキトの雄で、俺の体とユキトの体が繋がっている。
アヒィ、気持ちイイ~
体は無垢のままで、触れられてもいないのに。
感覚が繋がっている。
聴覚の刺激だけで、俺とユキトが一つになる。
腰を突き上げると、後ろの孔にメリッと水音を挿し込まれて抜き差しされて、快感が背筋から脳髄を駆け上がった。
ブルリと悪寒に似た悦びが、腰に穿たれる。
イクぅぅぅーッ!!
触られてもいないのに。
後ろのアソコは清いままなのに。
自慰の卑猥な水音だけで、俺ッ
出るっ、出るっ……イっちゃうゥンーッ!
ハアッハァッハアッハアッ
熱棒がパンパンだ。
「気持ちいい?ナツキ?」
こくこく首を振った。
「俺もだ。快楽に堕ちたナツキのだらしない顔が、俺の性感帯だよ」
……俺はどんな顔してるんだろう。
涎、垂らして………
ほんとなら誰にも見られたくない顔がいいなんて、ユキトは意地悪だ。
恥ずかしくて嫌なのに
ピュクピュク膨らんだ熱根が、お汁を漏らして悦んでいる。
「顔、上げて……口を開けて」
なんだろう?
意味も分からないままに、ユキトの言葉通りに唇を開いた。
「……もう少し顔、上」
これでいいのか?
見えない視線を持ち上げる。
「可愛い。俺のものにしたい。……もう少しだから、そのまま口を開けててくれ」
グチュ、グチュグチュグチュ
水音が早くなる。
グチュグヂュグヂュグヂュ
「……ァアッ」
熱く切ない息が震えた。
「……………………ナツキッ」
こらえ切れずに、俺の名前を熱に浮かされた吐息の中で呼んで……
……ゥ っ……と微かなうめきが聞こえて、水音が止んだ………
(フアっ)
頬に飛んできた。
顎にもっ。
ピュッピュッ、ドピュゥ
特有の形容し難い臭いがする。
熱くて粘りけのある液体は、もしかして。
(………ユキト、の)
勃起したアソコから出た……お汁
(ヤっ)
恥ずかしい。昂りの熱がドクドクする。
ユキトが……
あのきれいな顔をしたユキトが、人前で自身の欲望を慰めて、ギトギトの白い熱を吐き出してるなんてッ
俺の下腹部にそそり立った熱棒のドクドクが止まらない。
ピュクピュク、白濁の熱が飛び出てしまう。
好き
ユキト、全部……好き
顔に跳んだ残滓 も、俺を想って吐き出した種だと思うと無性に愛しい。
ユキトの雄汁、全部受け止めなくちゃ……
もっと顔にかけて。
ハァハァハアッ
種かけてっ
お前の子種は全部、俺の物だから……
全部、受け止めるよ
(アゥっ)
トピュッと飛んだミルクが、口の中に入った。
ユキトの種汁
…………………………これ
ウゥヴ~……不味いィ~~
口に入れるような物では、絶対ない。
到底、飲めた物ではない。
変な味……
人の飲む物じゃない……
ユキトは、こんな臭くて不味い物を飲んでいたのか。
俺の……出したミルク
一瞬だ。
口を閉じてしまえば、粘液は喉を落ちる。
……………………だけど。
どうしても…………ゴックンできない。
吐き出したら、ユキトが傷つく。
……口を開けてと言ったのは、ユキトだから。
だが。このまま無理矢理、飲もうとしたら、むせてしまいそうだ。
咳き込んで吐き出しても、ユキトが傷つく。
ユキトは、ユキトのコレを俺に飲んで欲しいんだ。
でも。
こ、この味だけは~
どうすればいい?
(………………どうしよう~?)
生温かい感触が唇に触れた。
開けっ放しの口に侵入した湿った物が、歯をつついた。
(ユキトの舌だ)
歯の裏をなぞった舌が、俺の舌の上の粘液を一滴残らず絡め取って離れた。
「俺の子種、口の中で温めてくれてありがとう」
雄汁を奪っていった舌が、俺の唇をペロリと舐める。
「次はナツキの番だよ」
(ヒャアっ)
体を反転させられて、背中に当たった鉄格子がガシャンと鳴った。
左脚を高く持ち上げられている。
足首を掴まれて、大股開きだ。これでは脚を閉じられない。
秘所が丸見えになってしまうッ
脚の間には、パンパンに固くなった昂りが上を向いて反り返っている。
ピンっと無防備な先端を指で弾かれただけで、腰が揺れて、トクリと鈴口に蜜溜まりができる。
(ハァアアー)
ヤァンッ
ソコ、ダメって言ったのにぃ。
先っぽいじっちゃダメぇ!
敏感すぎて、おかしくなるゥゥ~
クチュクチュ……
指の腹で、包皮から剥き出しになった先端全体に蜜を塗り込められる。意地悪な指なのに、腰が動いてしまう。
もっと……もっと、と求めてしまう。
「恥ずかしい俺で感じたナツキには、もっと恥ずかしくてなってもらうから……覚悟しろよ」
俺ッ、どうなってしまうんだ?
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