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Ⅴ【マルク】第9.5話 (おまけ+)
*《おまけ+》*
-read each other's mind without taking 以心伝心-
ユキト……
始める前に、お願いがあるんだ。
鉄格子を挟んで、背中にいるユキトに顔だけ見返ると。
「なに?」
俺を労る優しい声音が降りてきた。
体勢が窮屈だと思ったのか、少し体を横向けてくれる。
左の足首は、高い位置で掴まれたままだけど。
真後ろじゃないから、ユキトと向き合い易くなった。
ありがとう、ユキト
些細な事にも気を払ってくれるユキトだから。
俺の言いたい事、声が出なくても分かるよな?
……………………顔、なんだけど………
ユキトの放った……体液、で~~
ベトベトだから……
嫌とか、気持ち悪いとかじゃないんだぞっ!
人としてどうか、と思うんだ。
ミルク、そのまんまにするのは……な?
俺はΩ解放軍 軍事の頂きに君臨する最高責任者だ。
全てのΩが絶対的臣従を誓う統帥がッ……そのッ
…………………………種まみれ
雄汁を顔中に放置して、ミルクでベトベトの顔でいるのは、そのっ
………………ダメだろう。
男としてもどうか、と思うし……
繰り返すが、嫌とか、気持ち悪いとかじゃないんだ!
顔に飛んだ…たねっ……種汁は、きちんと始末した方が、人として、男として、統帥として正しい道だと思うわけでッ………
……………………顔、拭いてくれないか?
「あぁ、そうだね。悪かった」
小首を傾げると、ユキトが気づいてくれた。
ほっと安堵の息をつく。
これで俺の顔、きれいになる!
「気づかなくて、ごめんね」
(えっ)
あのっ
どうしてだッ!
ジッパーの上のフックを外された。
(なぜだッ!)
着衣を引き下ろされはしなかったが。
お腹が空気にさらされている。
「ここの穴、忘れてた」
クリンっ
ユキトの小指がお腹の中心……
臍の上で円を描いた。
(なななっ、なにっ?)
「ナツキの欲しいところには、全部あげるよ」
生温かい感触が落ちた。
クリン、クリン
お腹を撫でた小指が弧を描いて、ドロンとした液体を塗り込める。
(こここ、これって~)
もしかして★
ユキトの、せぃえき~~!!
今しがた雄の性器が吐き出したら粘液を指ですくって、ニュルニュル俺の臍の穴に塗っている。
なんでだッ?
「ナツキはお臍の穴にも、俺の子種が欲しかったんだね♪」
ちがうわーッ!!
穴に、んなもん入れるなーッ
ユキトのあほ、あほ、あほ
馬鹿!
この天然!
ド変態ーッ!
…………………………αなんか大ッ嫌いだ。
(ハゥゥっ)
「興奮するのは分かるけど、暴れないで。こぼれるから」
…………………………ちがう。
「ナツキは種好きのド淫乱だね」
また、一すくい……
粘液をトロンと、臍の穴に入れられてしまう。
…………………………ちがうんだーッ!
間違ってる………
間違ってるぞ、ユキト
俺はただ、純粋に顔を拭いて欲しいだけなんだよ。
誰が臍の穴に子種を望んだッ!
足をバタつかせて身をよじる。
臍に入り切らなかった白濁の汁が、勃起する熱脈の根元の繁みに向かって垂れていった。
…………………………ユキトの馬鹿ぁーッ♠
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