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Ⅴ【マルク】第13話

ガシャン、ガシャン、ガシャン! 鉄格子が吠える。 ガシャン、ガシャン、ガシャン! 激しい律動が穿つ。 逞しい脈塊が会陰を抜き差しして、アッという間に高みに打ち上げられる。 (アアアァー!イク!!) 出るッ、出るッ、出るッ!! 上ってきた真っ白な熱が、根元で塞き止められてしまう。 ユキトの手が解放を許さない。 「一緒にイク約束だろッ」 俺の根元を握って、左手で手錠をはめられた腕を掴んで、律動を打ちつける。 目の前がチカチカする。 押し寄せる快楽の大波に、意識が持っていかれる。 喉をのけ反らせて、腰を振った。突き上げる快感 ガシャンッ! 鉄格子が鳴く。 もっと、もっと……と鉄格子が鳴いている。 俺の体、ユキトで満たして! 種、欲しいッ!! ユキトので股間ドロドロにして! 「フッ………クッ」 背中で熱がうめいて、根元が解き放たれる。 せり上がった白濁が断続的に噴き出す。 ドピュウッ、ドピュピュッ 股の間でも雄汁がはぜる。 俺とユキトは、一緒に白濁の熱を吐き出した。 「…………用件は?」 整然たる声は、背後に向けられている。 (ユキト?) 体の熱が緩やかに下降して、ようやくこの密室に空気の流れ生まれていた事に気づいた。 鉄格子の向こう 自動ドアが開いている。 ドキンッ 心臓が波打つ。 (誰か、いるのか) いつから? 俺達は、ドアの向こうの誰かに見られていたのか? 「お楽しみのところをすまないね」 声は……誰だ? 「俺はいつでも兄上優先ですよ」 ドアの向こうに応えたユキトの、声 まさかッ そこにいるのはッ!

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