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Ⅴ【マルク】第26.5話 中編(おまけ+)
*《おまけ+》*
- Ich liebe dein denken . (お前の思考を愛している) 〔中編〕-
なぜ?
シキ ハルオミが……
(介入する!)
このタイミングで。
よりにもよって、ハルオミが!
『Ich möchte gerne mit Natsuki sprechen . Ist er dort ?』
「……兄上。普通に話してください」
『あぁ、すまないね。そうだった』
ここは戦艦マルク
日本だ。
ハルオミ。お前はなんで、いつもドイツ語で喋りたがるんだ?
『ナツキに呼ばれたんだ』
………………俺?
『そうだろう。ナツキ』
「そうなのか?ナツキ」
お前達、同時に聞くな!
首を振って全否定だ。
ハルオミなんか呼ぶ訳ないだろッ
状況が悪化するだけだ!
『ナツキは可愛いね。恥ずかしがって。私は、他人の思考が手に取るように読める。
……私の前で隠し事は不要だよ』
「そうなのか?ナツキっ」
だから!
ユキト、何度も聞くな。
俺は、ハルオミなんか呼んでない。
他人の思考が分かるだと?
なら、さっさと俺の思考を読め!
(ズボン、ズボン、ズボン、ズボン~~)
さぁ、早く!
(ズボン、ズボン、ズボン、ズボン~~)
………………
………………
………………
無視するなーッ!
………それともっ。
いや……きっと、そうだ。
そうに違いない。
ハルオミ、さっきの言葉はそっくりそのまま、お前に返そう。
シルバーリベリオンの前で、隠し立ては無意味だ。
分かってしまったんだよ。
俺には。
お前の心理が、そう……
手に取るようにな。
お前が心理を読むには、条件が必要なんじゃないのか。
ある一定の条件を満たした時、お前は相手の思考を読む事ができる。
なぁ、そうだろ。
フフ……
(読めたぞ!)
お前の心理が。
思考を読む条件を満たしてやろうじゃないか。
さぁ、読め!
ハルオミ!
俺の思考を!!
(Ich möchte eine Hose !!)
………………
………………
………………
読心 条件
ドイツ語
単純だな。
単純過ぎるよ、ハルオミ
『君は真性のドMなんだね』
………………え。
なぜだッ
なぜ、そうなるッ
俺は、どこで間違えたッ
文法ちがった?
変なドイツ語だった?
『正解だよ、ナツキ。君は『ズボンがほしい』と言ったんだね』
合ってるじゃないか!
なら、どうしてっ。
「どういう事ですか、兄上」
『分からないのかい、ユキト。
既に根元を戒められているのに。この上ズボンまではきたいって、ナツキは言ってるんだよ。
可愛い雌しべをパンパンに腫らした、この状態でだ。どうなると思う?』
「股間がテントを張りますね。可愛い雌しべでも、テントは避けられないでしょう」
お前達、可愛い雌しべを連呼するなーッ!
俺のは『凶悪』!
雌しべじゃなくって『雄しべ』!
『ナツキは『雌しべ』がお気に召さないのかい。じゃあ『schwanz 』にしようか?
子犬のしっぽみたいで可愛いよ♪』
都合よく思考を読むなーッ
俺のどこがシュヴァンツだ!
子犬のしっぽだ!
「ナツキ、気持ちよくなるとプルンプルン振りますからね」
『だろう?』
ユ~キ~ト~
……せめて、しっぽはゴールデンレトリバー……そんな贅沢は言わないよ。
アメリカンコッカースパニエルとか、愛くるしくていいんじゃない?
『本当に、その犬種でいいのかい?ナツキ』
なんで?
ハルオミは、アメリカンコッカースパニエルは嫌いか?
『アメリカンコッカースパニエルは見映えを良くするために、しっぽを切るんだよ。
だから、ナツキのシュヴァンツも……』
ヒェェーッΣ(゜ロ゜ノ)ノ!!
ダメ!!ダメダメダメェェー!!
そんなのっ。
大事なトコロをっ。
絶対ダメェェェーッ!!!
「童貞でも、シュヴァンツは付けておこうね。
この先、男としてココを使う事はないけれど、俺がいっぱい可愛がりたいんだ」
うん……そうする~
……って、当たり前だろ!
……………………俺、一生童貞なんだ………
『さて、ユキト。子犬のシュヴァンツなんだけど、どうしようか』
「切ってはなりません」
当然だ!
……つか、子犬は余計だ。
『私も同意見だ。でも、優しくしてはいけないよ。ナツキはシュヴァンツを虐めて欲しいんだ』
「そうなのか?ナツキ」
聞くな!ユキト!
んな訳ないだろ。
シュヴァンツは可愛がれ。
………………って、そういう意味じゃなくって。
大事に扱え……という事だっ。
『大事に至らないよう気をつけて、虐められたいんだね』
大事の意味ちゃうわっ。
『いいかい、ユキト。ナツキはパンパンの子犬のシュヴァンツのままで、ズボンをはきたいんだ。
絶倫の子犬のシュヴァンツでテントを張って、竿全体に負荷をかけようなんて……この黒の支配者 ですら、考えの及ばない痴態だよ。
さすがは私の運命のΩだ。淫乱過ぎるよ』
「そうだったのか……ごめんね。俺は、ナツキの嫌がる事はしたくなかったんだ。
こんな子犬のシュヴァンツでも、ズボンの中では窮屈だろう。
でも、ナツキはもっと苦しい快感で、子犬のシュヴァンツを責められたかったんだね」
子犬のシュヴァンツ、子犬のシュヴァンツって、うるさいなァッ!
なんだよっ、『こんな子犬のシュヴァンツでも』って。
こんな子犬のシュヴァンツで、悪かったなっ。
『ナツキ。さっきから『子犬のシュヴァンツ』を連呼しているけれど。『シュヴァンツ』は男性器だよ』
ひぃぃ~っ。
『端的に言おうか』
言うなっ、ハルオミっ。
『ナツキは『ちんこ』を連呼してるんだよ。……やらしい子だね?』
言うなっつっただろうがァァーッ!ハルオミィィーッ!
お前はどうして肝心な時に、思考を読まないんだァァァーッ!!
「兄上。ナツキは何回『シュヴァンツ』と言ったのですか」
『6回だ』
「6回も……」
『悲しいね。聞こえないのをいい事に、口にするのも憚 る淫語を連呼したがる恥ずかしい淫乱なのに。自覚がないなんて』
悲しいのは俺だッ!
お前達だって、シュヴァ…ンツ…連呼してただろうがッ
このエロエロ、エッチ兄弟がァァァーッ!!
………お前達、
一発ずつ殴らせろ。
『私を困らせるなんて。ふしだらな淫猥動物だ。
……ユキト。ナツキが、私達の顔をシュヴァンツで叩きたいそうだ』
誰がソレ使うっつったー!!
「悪い子だね。ナツキのはしたない性欲は、俺が躾けてあげるよ」
ユキト!
ハルオミの言う事を真に受けるんじゃない!
(ハフゥぅ~)
俺の体を左肩に乗せると、空いた両手が……
「根元の戒めを、きつく縛ってあげる」
キュっ
ピンクのリボン、両端の輪を引っ張られて、昂りがドクンッとして、ハァンぅ~
内腿がピクピクした。
「後ろの蕾もハフハフしてるね」
言うなぁ。
「お仕置きだよ」
ペチペチ
お尻の肉を叩かれる。
『ユキト、躾になっていないよ。ナツキが悦んでいる』
「それくらい、兄上に思考を読んで頂かなくても分かります」
ペチペチ
(フワぁン)
ド変態!
ド変態!
ド変態!
兄も弟もエロエロ、ド変態ィィ~~!!
運命のαなんか大ッ嫌いだァァァーッ!!
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