107 / 288

Ⅴ【マルク】第27話

ガチャリ…… ドアが閉まった。 スプリングが弾んだ。 ここはユキトの部屋で、俺が横たえられた場所はベッドなのだろう。 俺は、今からユキトに……… どうしよう? これからする事に、まだ気持ちが追いついていない。 でも体が熱い。 戒められた前の昂りがビュクビュクする。 苦しいけど……気持ちいい。 後ろの蕾がピクピクしている。 俺の体、どうなっちゃったんだ? ……ユキトとこれからする事、やり方が分からなくて。 その……初めてだから…… なのに、体だけが熱くなって。欲しくて欲しくて、たまらない。 熱い体温に浮かされたい。 熱に穿たれたい。 蕾のピュクピュクが止まらない。 ハァハァハァハァ ユキト、どこへ行ったの? 俺を置いてかないで。 早く帰ってきて…… 下半身の中心で頭をもたげる熱塊に触れたら、ビュクンッと嬉しそうに右手に擦り寄ってきた。 手がベトベトだ。 放っておかれた可哀想な熱棒が、先走りでグズグズになっている。 苦しい…… イキたいよぅ~ ……リボンほどいたら、怒られるかな。 根元の戒めをほどいたら、一気に快感が押し寄せる。快感の渦に飲まれて、欲望のミルクをドピュドピュ噴き出したい。 でも……… リボンは、ユキトにほどいてほしい。 ユキトに解放されたいよ。 根元を縛られて、股間のイチモツを膨らませてハァハァしている……淫らな俺の痴態。ユキトは悦んでくれるかな? ユキトぉ……早くぅ 俺っ、がまんできないよぅッ ……………………ごめん。 ちょっとだけ…なら……… (フアワぁンっ!) シーツにこすりつけた先端から、快感が電流になって背筋を走った。 (イイっ!) もうちょっと、もうちょっとだけっ! 竿全体をシーツにこする。 (ァアアーッ) 予想以上の悦びに喉がのけ反る。 (もっとぉ……もっとぉ!) もっと体を悦ばせたい! 腰を動かすと、体の下で熱脈がビクビク跳ねる。 続ければ出口のない快楽に苛まれるのは、分かっている。でも、やめられない。 ……オナニィじゃないからぁ~ たまたま、アソコがシーツとこすれて気持ちよくなってしまっただけだからァー。 シーツとこすれないように腰を動かしたらッ、アハウっ! また擦れてしまった。 上手く動かせなくて、仕方なくアレがこすれてしまうんだ。 体重移動をもっと上手にしないと……フワっ。 竿がシーツでこすれちゃう。 自慰なんて、はしたないコト、俺がするわけない。 でも、自分で慰めてるって勘違いされるといけないから、早くやめないと。 ハゥハゥハゥ ユキトが戻ってくるまでに、やめないと…… ………戻ってくるまで、もうちょっとだけぇ~ 「……シーツがグチャグチャじゃないか」 ………………ユキ、ト 俺っ………見られていた?………

ともだちにシェアしよう!