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Ⅴ【マルク】第27話
ガチャリ……
ドアが閉まった。
スプリングが弾んだ。
ここはユキトの部屋で、俺が横たえられた場所はベッドなのだろう。
俺は、今からユキトに………
どうしよう?
これからする事に、まだ気持ちが追いついていない。
でも体が熱い。
戒められた前の昂りがビュクビュクする。
苦しいけど……気持ちいい。
後ろの蕾がピクピクしている。
俺の体、どうなっちゃったんだ?
……ユキトとこれからする事、やり方が分からなくて。
その……初めてだから……
なのに、体だけが熱くなって。欲しくて欲しくて、たまらない。
熱い体温に浮かされたい。
熱に穿たれたい。
蕾のピュクピュクが止まらない。
ハァハァハァハァ
ユキト、どこへ行ったの?
俺を置いてかないで。
早く帰ってきて……
下半身の中心で頭をもたげる熱塊に触れたら、ビュクンッと嬉しそうに右手に擦り寄ってきた。
手がベトベトだ。
放っておかれた可哀想な熱棒が、先走りでグズグズになっている。
苦しい……
イキたいよぅ~
……リボンほどいたら、怒られるかな。
根元の戒めをほどいたら、一気に快感が押し寄せる。快感の渦に飲まれて、欲望のミルクをドピュドピュ噴き出したい。
でも………
リボンは、ユキトにほどいてほしい。
ユキトに解放されたいよ。
根元を縛られて、股間のイチモツを膨らませてハァハァしている……淫らな俺の痴態。ユキトは悦んでくれるかな?
ユキトぉ……早くぅ
俺っ、がまんできないよぅッ
……………………ごめん。
ちょっとだけ…なら………
(フアワぁンっ!)
シーツにこすりつけた先端から、快感が電流になって背筋を走った。
(イイっ!)
もうちょっと、もうちょっとだけっ!
竿全体をシーツにこする。
(ァアアーッ)
予想以上の悦びに喉がのけ反る。
(もっとぉ……もっとぉ!)
もっと体を悦ばせたい!
腰を動かすと、体の下で熱脈がビクビク跳ねる。
続ければ出口のない快楽に苛まれるのは、分かっている。でも、やめられない。
……オナニィじゃないからぁ~
たまたま、アソコがシーツとこすれて気持ちよくなってしまっただけだからァー。
シーツとこすれないように腰を動かしたらッ、アハウっ!
また擦れてしまった。
上手く動かせなくて、仕方なくアレがこすれてしまうんだ。
体重移動をもっと上手にしないと……フワっ。
竿がシーツでこすれちゃう。
自慰なんて、はしたないコト、俺がするわけない。
でも、自分で慰めてるって勘違いされるといけないから、早くやめないと。
ハゥハゥハゥ
ユキトが戻ってくるまでに、やめないと……
………戻ってくるまで、もうちょっとだけぇ~
「……シーツがグチャグチャじゃないか」
………………ユキ、ト
俺っ………見られていた?………
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