125 / 288

Ⅴ【マルク】第45話

動く? 俺が…… ユキトの上になって…… 「体、支えてるから。いっぱい動いて」 どうやって動けば……なんて聞けないよな。 えっと……腰クネクネさせたらいいのかな。 クネクネ~ クニクニ~ 「……ぁっ」 なんか、中でユキトがこすれて気持ちいいかも。 「フゥウ」 呼吸が上がって、自然と熱い息が漏れる。 アァ、ユキトを感じる。 俺の中で固くて熱くて……ドクドクしてて。 これがユキトの形なんだ。 「中、すごい動いてる。ナツキ、気持ちいい?」 こくこく首を振る。 ユキトの熱脈を、孔でもっと感じたい。 内壁に雄が擦れるの、こんなに快感なんだ…… 「じゃあ、俺も気持ちよくしてほしいな。ナツキがピストンしてくれる?」 「俺…が?」 ピストンって、抱く方がやる動きだよな…… 俺は抱かれているのに……ピストンできるのかな? 助けを求めてユキトを見つめると、瞳の柔かな漆黒の光が頷いた。 「ベッドに膝をついて……そうだよ。上下に動いてみて」 こう……か。 膝を立てて……背筋を伸ばして……腰を下ろす。 「アッ」 今の、なに? ユキトにされたのとは別の快感が、後孔に走った。 腰を沈めると、奥にユキトが当たるっ。 「気持ちいいね。……うん、慌てなくていいから。 もっと深く腰を下ろそうか。大丈夫だよ」 うん……がんばる。 言われた通りに、ズンっとユキトの上に腰を沈める。 「ァアアーッ!」 比べ物にならない快感が駆けた。 自分の体重がかかって、ユキトの先端が、孔の深くまで伸びてきたようだ。 もっと、もっと。 したい。 深く感じたい。 ユキトを食べたい。 蕾が開かれるぅ~!! 「アっアっアっアっ」 浅い呼吸を繰り返す。 上下運動が次第に速さを増す。 「ンゥ~アっ、アっ、ンアアゥ~」 「上手だよ。……そうだね、膝を立てる時は蕾に力を入れて……ァアッ! 俺にナツキが絡みついてくるっ。ァウッ」 たまらずユキトが声を上げた。 ユキトが感じてくれている。 嬉しくって、キュウキュウ、孔で雄に応える。 「……クッ、いい締めつけだ」 目を細めて、うっとりと…… 大きな手で頭を撫でてくれた。 「エロいな……もしかして、俺に『喰いちぎられそうだ』とかって言わせたいの?」 「なっ」 そんな言葉待ってない………けど、言ってくれるの? 「いいんだよ。俺の雄はナツキの物だから。後ろのお口でいっぱい味わって。ナツキに食べられるの、とっても気持ちいいよ」 「俺も……俺も、ハァンっ!ユキトが暴れてるぅ~。お尻、気持ちいい~っ」 「ナツキが全部動いてるんだろ。俺が暴れたら、こうなるんだから」 ズンっ 「アヒィっ」 下から突き上げられて、喉がのけ反った。 不意討ちだ。 腰が着地した瞬間、雄で穿つなんてっ。 「ひどい」 「気持ちいいの間違いだろう。……ほらっ」 「ヒゥッ」 また雄を突き上げて、意地悪するぅッ ユキトの怒張が奥まで入る~ッ! 「出るっ!!」 「我慢だよ」 「ハゥアっ」 ギュウっと根元を戒められて、弱音混じりの悲鳴がついて出た。 「早漏の包茎ちんこは虐められて、ちょうどいいんだろ。根元握られて真っ赤だね。エロい顔してる。……また縛ってあげようか」 「やめっ。許して、ユキト~」 「俺と一緒にイケる?イクの我慢できる?」 「我慢するぅ~、ユキトと一緒がいい~」 「仕方ないな。裏切ったら、酷いよ?」 ………………俺。 万一、ユキトより先にイっちゃったら、どうなってしまうんだろう……… 優しさの裏側にある、もう一つのユキトの顔を知っている。 グニンっ 「アハゥっ」 孔の中のユキトの雄が主張する。 「ナツキ、集中だよ。俺をよくして。じゃないと、ナツキがイケないんだよ」 「ァウっ」 胸の突起を(ついば)まれて、こねられれる。 「繋がっているトコロを意識して……そう、腰を下ろす時は息を吐くんだ。深くまで俺が入るだろ」 「ウっハゥハゥ……ァウぁ~ァッ」 腰を上下に使う。 動きが速度を増してゆく。 ハァハァハァ ユキトの呼吸が響く。 気持ちいい?ユキト 尋ねる余裕がない。 俺も気持ちいいから。 ユキトを気持ちよくしたいのに、俺の方が更に気持ちよくなっている。 腰が止められない。 ニュポンっ 「あっ」 律動が激しくて、孔から雄が抜けてしまった。 「すぐ入るよ。ココはもう、俺なしではいられないオスマンコなんだから」 「アフンぅ~」 ヌプリ あてがわれた肉棒が、容易く後ろのお口に挿入される。 (満たされるぅー!) 異物の圧迫が嬉しくて腰を振る。 「アァァっ」 耳朶を這った、掠れたユキトの熱い吐息 肌が汗ばんで、のけ反った喉が光っている。 両脇に腕を差し込まれて、体を持ち上げられると、一気に落とされた。 奥まで入るッ 「俺のナツキ……いっぱい俺を食べてっ」 ユキトから離れられない。

ともだちにシェアしよう!