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Ⅴ【マルク】第45話
動く?
俺が……
ユキトの上になって……
「体、支えてるから。いっぱい動いて」
どうやって動けば……なんて聞けないよな。
えっと……腰クネクネさせたらいいのかな。
クネクネ~
クニクニ~
「……ぁっ」
なんか、中でユキトがこすれて気持ちいいかも。
「フゥウ」
呼吸が上がって、自然と熱い息が漏れる。
アァ、ユキトを感じる。
俺の中で固くて熱くて……ドクドクしてて。
これがユキトの形なんだ。
「中、すごい動いてる。ナツキ、気持ちいい?」
こくこく首を振る。
ユキトの熱脈を、孔でもっと感じたい。
内壁に雄が擦れるの、こんなに快感なんだ……
「じゃあ、俺も気持ちよくしてほしいな。ナツキがピストンしてくれる?」
「俺…が?」
ピストンって、抱く方がやる動きだよな……
俺は抱かれているのに……ピストンできるのかな?
助けを求めてユキトを見つめると、瞳の柔かな漆黒の光が頷いた。
「ベッドに膝をついて……そうだよ。上下に動いてみて」
こう……か。
膝を立てて……背筋を伸ばして……腰を下ろす。
「アッ」
今の、なに?
ユキトにされたのとは別の快感が、後孔に走った。
腰を沈めると、奥にユキトが当たるっ。
「気持ちいいね。……うん、慌てなくていいから。
もっと深く腰を下ろそうか。大丈夫だよ」
うん……がんばる。
言われた通りに、ズンっとユキトの上に腰を沈める。
「ァアアーッ!」
比べ物にならない快感が駆けた。
自分の体重がかかって、ユキトの先端が、孔の深くまで伸びてきたようだ。
もっと、もっと。
したい。
深く感じたい。
ユキトを食べたい。
蕾が開かれるぅ~!!
「アっアっアっアっ」
浅い呼吸を繰り返す。
上下運動が次第に速さを増す。
「ンゥ~アっ、アっ、ンアアゥ~」
「上手だよ。……そうだね、膝を立てる時は蕾に力を入れて……ァアッ!
俺にナツキが絡みついてくるっ。ァウッ」
たまらずユキトが声を上げた。
ユキトが感じてくれている。
嬉しくって、キュウキュウ、孔で雄に応える。
「……クッ、いい締めつけだ」
目を細めて、うっとりと……
大きな手で頭を撫でてくれた。
「エロいな……もしかして、俺に『喰いちぎられそうだ』とかって言わせたいの?」
「なっ」
そんな言葉待ってない………けど、言ってくれるの?
「いいんだよ。俺の雄はナツキの物だから。後ろのお口でいっぱい味わって。ナツキに食べられるの、とっても気持ちいいよ」
「俺も……俺も、ハァンっ!ユキトが暴れてるぅ~。お尻、気持ちいい~っ」
「ナツキが全部動いてるんだろ。俺が暴れたら、こうなるんだから」
ズンっ
「アヒィっ」
下から突き上げられて、喉がのけ反った。
不意討ちだ。
腰が着地した瞬間、雄で穿つなんてっ。
「ひどい」
「気持ちいいの間違いだろう。……ほらっ」
「ヒゥッ」
また雄を突き上げて、意地悪するぅッ
ユキトの怒張が奥まで入る~ッ!
「出るっ!!」
「我慢だよ」
「ハゥアっ」
ギュウっと根元を戒められて、弱音混じりの悲鳴がついて出た。
「早漏の包茎ちんこは虐められて、ちょうどいいんだろ。根元握られて真っ赤だね。エロい顔してる。……また縛ってあげようか」
「やめっ。許して、ユキト~」
「俺と一緒にイケる?イクの我慢できる?」
「我慢するぅ~、ユキトと一緒がいい~」
「仕方ないな。裏切ったら、酷いよ?」
………………俺。
万一、ユキトより先にイっちゃったら、どうなってしまうんだろう………
優しさの裏側にある、もう一つのユキトの顔を知っている。
グニンっ
「アハゥっ」
孔の中のユキトの雄が主張する。
「ナツキ、集中だよ。俺をよくして。じゃないと、ナツキがイケないんだよ」
「ァウっ」
胸の突起を啄 まれて、こねられれる。
「繋がっているトコロを意識して……そう、腰を下ろす時は息を吐くんだ。深くまで俺が入るだろ」
「ウっハゥハゥ……ァウぁ~ァッ」
腰を上下に使う。
動きが速度を増してゆく。
ハァハァハァ
ユキトの呼吸が響く。
気持ちいい?ユキト
尋ねる余裕がない。
俺も気持ちいいから。
ユキトを気持ちよくしたいのに、俺の方が更に気持ちよくなっている。
腰が止められない。
ニュポンっ
「あっ」
律動が激しくて、孔から雄が抜けてしまった。
「すぐ入るよ。ココはもう、俺なしではいられないオスマンコなんだから」
「アフンぅ~」
ヌプリ
あてがわれた肉棒が、容易く後ろのお口に挿入される。
(満たされるぅー!)
異物の圧迫が嬉しくて腰を振る。
「アァァっ」
耳朶を這った、掠れたユキトの熱い吐息
肌が汗ばんで、のけ反った喉が光っている。
両脇に腕を差し込まれて、体を持ち上げられると、一気に落とされた。
奥まで入るッ
「俺のナツキ……いっぱい俺を食べてっ」
ユキトから離れられない。
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