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Ⅴ【マルク】第47話
雄が責め立てる。
穿って、ひだをこすって、入り口まで引き返した途端、一気に孔の奥を突き上げる。
ヒィィぃーン!
口を開けても、開けても、酸素が掴めない。
ハヒァっ!
雄が突き抜ける度に、快感が全身を走る。
最早、どこまでが自分の体なのか分からない。
全部、俺のようだし。
全部、ユキトになってしまったみたいだし。
「アハぅ~ッ、ガン掘りひもひイィ~!!」
ユキトで、お尻が気持ちイイっ!!
「もっとぉ~、もっとよくしてぇぇ~っ」
ユキトが脚の間で、プルンといきり立った雄しべの根元を握ってくれているから、イケない。
出口の見えない快感の渦に飲まれて、もっと欲しくなる。
もっと、もっと、体が貪欲に快楽を求めている。
ユキトが好き。
おっきいのも、太いのも、裏筋も、浮き出た血管も、カリが張ってるのも、固いのも、絶倫なのも、全部好き!
意地悪だけど、優しいユキトが大好き……
「イっ、イイっ!アハゥっ、ソコだめぇーッ」
よすぎて変になるぅー!
浅いところをグリグリされて、奥まで突き立ててくる獰猛な怒張に翻弄される。
たまらず生理的な涙があふれてくる。
「ンァウッ、アっアっアゥウーッ、出るゥーッ!」
パンパンのアソコがビクビクする。
血管がはち切れそう。皮を破って蜜が飛び出しそうだ。
「まだ頑張れるだろ。もっとピストンしてやる!」
「ヒィィアウーッ!!ユキっ……アッ、アヒッ、ンゥアアー!!」
限界をとっくに超えている。
快感の更に向こうの快感に、意識が放り出されている。
グチュグチュ
雄穴が卑猥な水音を響かせる。
絶え間なく肉のぶつかる音が、パンパン鳴る。
おっきい……
ユキトの雄しべが孔の中で、固く膨張する。
熱が最奥 を突き立てる。
「イこう」
ピストンが加速した。
「いっしょに……」
ぎゅっと手を握った。
「俺と、いっしょだよ」
根元の戒めが解かれて、互いの右手と左手も結び合った。
ユキト………………
心の中で、愛する人の名を呼ぶ………
「ハゥァアアアアー!!」
先に俺が白濁を吐き出して果てた。
断続的に蜜を放出する下腹部の昂りに、ユキトが覆い被さる。
……お腹で熱脈を包んでくれているみたい……
「出すぞ……ァゥっ!」
小さくうめいて、ユキトが俺の中で果てた。
俺の中で……種が出てるんだ……
ゴム越しに、ユキトが熱いミルクを解き放っている。
ほんとうは、お前の出してくれる種も愛したいよ………
αでさえなかったら
…………………………種、欲しい。
俺の大好きなユキトの子種は、俺の中に入らない。
こんなにいっぱい、ユキトが俺の中に出してくれているのに。
せめて、熱だけでも俺のものにしたい……
キュウと蕾を締めると、中で雄しべがドクドクしている。
ユキトの形を感じる……
「ナツキ……」
トクン
まるで甘美な毒だ。
ユキトの唇に名前を紡がれて、鼓動が高鳴った。
「好き………」
そう告げるだけで精一杯の唇が降りて………重なった。
ぎゅっと、手と手を結ぶ。
繋がったままで交わす口づけは、とても甘い………
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