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Ⅵ【ファウスト】第18.5話 -2 (朝■■編)

《お前は旭、ただ勃っていればいい ~〔朝■■編②〕~ 》 「ちがうんだっ!ユキトっ……これはっ」 離さなきゃ! まずは、手を股間から離さなきゃ! 頭では分かっているのに。 手がアレに吸いついてしまっている。 「入れようとしてっ」 「挿れる……俺、襲われてたんだね」 「そうじゃなくって!入れるんだって!」 「………」 ユキト、黙り込んでしまった。 「もしかして。それは、つまり……」 どうしたんだろう? 眉間を寄せて、ユキトが難しい顔をしている。 「挿れられる……って事?」 そうだよ、そう! 正解だよ、ユキト 飛び出して「おはよう」している、お前のソレを、ズボンの中に…… 「入れてやるから」 「~~~」 ……………… ……………… ……………… 黙りこくるユキト 世界の終わりのような悲愴な顔して、どうしたんだ? 「考え直してくれないか?」 「えっ」 なぜだ。 ユキトはアソコが「おはよう」したままでいいのか? アソコが「おはよう」のまま過ごすのか? 百歩譲って、この部屋の中なら良しとしよう。(……ほんとは、あんまり良くないけどな) アレを出したまま出歩くのは、お前が一尉で上級軍人だからといっても、許される事ではない。公衆猥褻罪だ。 お前を罪人にしたくないよ、ユキト…… しまってくれ。 お前の分身を、早く。 「無理だよ」 「どうしてっ」 なにを迷ってるんだ。 迷う事などあるものか! 「ナツキは、どうしても挿れたいの?」 「当たり前だろ」 「~~~」 どうして?ユキト? 俺は、お前のアソコが立派なのは知ってるよ。今更、見せびらかさなくても分かってるから。 だから、宇宙が終焉を迎えるような顔をするな。 「俺は、ナツキが大好きだよ。でも、できないんだ」 「ユキト……入れてはくれないんだな」 「あぁ……」 お前の決意がそこまで…… 「固いなんて」 「攻めだからね。固さにも自信がある」 「………………へ?」 ユ、キ、ト? 「俺は攻めなんだ……大好きなナツキのでも、挿れるのはちょっと……」 俺の、を………挿れる? 入れる、じゃなくって………挿れる。 「アアァァァーっ」 ちがうぞ、ユキト。お前は間違っている。 とてつもない勘違いをしているぞ! 「ハゥっ」 俺の下半身のソレを、着衣の上からユキトに握られてしまった。 「ごめんね、膨らんでるのに」 ちがうんだーッ! 勃ってるけど、勃たせてるんじゃない。 ズボンがテント張ってるけど……興奮してるんじゃなくって…… 朝勃ちだからァ~~!!

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