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Ⅵ【ファウスト】第57.5話 (おまけのおまけ+)X

《おまけのおまけ+》 - Romantsch(ロマンティッシュ) hört(ホルト) nicht(ニヒトゥ) auf(アウフ). 〔ロマンチックが止まらない〕X - カラン、カラーン…… 右手から、鈍銀(にびいろ)に輝く愛用のスパナがこぼれ落ちた。 ………シキ夫人、ボーボーなのかぁ~~ 夫のストライクゾーンなんだから、ボーボーでも別にいいんじゃないか? 「……って。んな情報共有、どうでもええわーッ!」 艦内放送のピンポンパンポーン♪で、バカップルのアホエロ夫婦生活を暴露するんじゃねェェェーッ! ……………………もしや。 そうだ。 きっと、そうだ! これは、シュヴァルツ カイザーの策略なんだ。 敢えて、脱力級の超しょうもないアホエロ バカップルの営みを艦内放送で流して、α一同を決起させる……彼なりの鼓舞に違いない! 「日本万歳!!」 拳を高々と突き上げる。 我らがα-大日本防衛軍に栄光あれ!! 「日本万歳!!」 我らαは一枚岩だ。我らの勝利は疑い無し!! 敵をいざ撃ち破らん! 勝利せよ!α-大日本防衛軍!! 日本万歳!! 日本万歳!! 日本万歳!! 日本万歳!! 詠唱が大波となって、うねり押し寄せる。 地下ジェネラル格納庫に、大詠唱の嵐が怒号と化して吹き荒れる。 日本万歳!! 日本万歳!! 日本万歳ー!! ……『フル勃起ボーボー陰部』 ~ピンポンパンポーン⤵♪ 俺はハラダ。 先月、一等兵に昇格した俺の事なんて、皆は覚えていないかも知れないが…… 普段はマルク地下ジェネラル格納庫で、α専用機《タンホイザー》の整備に明け暮れている、α-大日本防衛軍の一兵卒だ。 バカップルの変態アホエロにも心折れずに、職務に勤しむ一兵卒だ…… ……………… ……………… ……………… あ~の~バカップルがァァァーッ♠♠♠ 「日本バンザァァーイ💢💢💢」!! 〈切なさは(フー)止まらない〉

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