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Ⅵ【ファウスト】第57.5話 (おまけ+)32
《おまけ+》
- Romantsch hört nicht auf .
〔ロマンチックが止まらない〕32 -
フサフサ局部のたてがみが、チョロ毛になる……
「嫌だァー!」
剃毛反対!
『夫婦共有の財産だよ。しっかり管理しないとね』
俺の財産分与、少なすぎだろう!
……って、たてがみは俺のだ!
大事なムスコ。君を守るため、そのために生えてきたんだ!
たてがみは百獣の王の心だ!
『たてがみだけね』
「うっ」
なにが言いたい?ハルオミさん。
『たてがみの中心は、キティちゃんだね』
「うっ」
キティちゃんを馬鹿にするな。
身長りんご5個分だぞ。
体重りんご3個ぶんだぞ。
十分大きいじゃないか。
『姫りんごだよ、君のは』
ピンポン玉サイズかー。
モンキーバナナよりも小さくなった♠
「島バナナよりも小さいね♪」
「お前は寝とれェェーッ!」
プシュー
……ユキト、たまに復活するな。
気をつけねば。
『赤いリボンが似合うよ、きっと』
「キティちゃん扱いするなー!俺のは百獣の」
『百獣の王は私だよ』
「~~!!」
反論できない。
モニターで主張する黒ブーメラン。パッツンパッツンだ……
小さな布地を押し上げて、パンパンにしているソレ……《ビッグ・トリスタン》じゃないかァァ~!!
えぇい。百獣の王、はみ出してしまえー。
『牙を剥く準備はできているよ』
「剥くなっ」
……でも、牙剥いたら~
凄そうだ。
きっと急所を一撃だ。
ハルオミさんの百獣の王。持久力もありそうだし。
激しそう。
ピストン5回でイってしまう俺だから。最短記録を更新するかも知れない。
……って、なに考えてるんだッ。俺~ッ
『最多記録も更新だね。何回イクのかな』
「ギャーッ」
『心配いらないよ。じっくり時間をかけて、じわじわいたぶるのも好きだからね』
「やめんかーッ」
あなたは、俺の思考に入ってくるなーっ。
……5回がバレてしまった。
恥ずかしい……
『君は、姫りんごの皮を剥く準備はできたかい?』
「剥かんわーッ」
ジャイアント・キャベンディッシュに姫言うな!
『皮被りのチョロ毛はそそるね♪』
「そそらんわーッ」
『嘘つきな妻だね、君は。股ぐらの《リトル・トリスタン》がベトベトだよ』
「………なッ」
萎えてくれーッ、俺の《トリスタン》!
『私は戦艦マルク最高責任者だ。《トリスタン》管理を一任されている』
……自分の《トリスタン》の管理もできてないよな?
『《ビッグ・トリスタン》の管理は特殊だからね』
「ただの雄の欲望だろっ」
『ただの、じゃないよ。愛の詰まった欲望……否』
藍の眼差しに、銀の刃の光がささめいた。
『プロミネンスの詰まった欲望だよ』
「やっぱり雄の欲望じゃないかーッ!」
『プロミネンスは命の鼓動だよ。私の《トリスタン》がドクドクして、今にもはち切れそうだッ』
藍の瞳が俺を見つめる。
『《トリスタン》は一つ扱いを間違えると危険な代物だ』
ハルオミさんの《トリスタン》がね。
もう十分、危険レベルだけど。
『ゆえに。マルク最高責任者であり、危険物取扱者 甲種資格を有する私が、監修した《リトル・トリスタン》安全対策は万全だよ』
俺の《トリスタン》が、ハルオミさんと同じ危険物認定されるのは腑に落ちないが。
ここは、危険物取扱者 甲種資格を持つハルオミさんの話を聞くべきか。
『動いて擦り傷ができないように、楔で繋いで陰毛を剃ろう』
………楔?
なんだ、楔って?
気になるっ。
だが聞いてはいけない。
嫌な予感しかしないから。
しかし、大事な俺のアソコの命運がかかっているんだ。
……聞きたくないが、聞かない訳にもいかない~。
うぅぅ~~
「………………楔って~?」
『私の《トリスタン》を君のケツ穴に挿し込んで剃毛するよ。
夫婦は一心同体だからね』
やっぱり変態だったー♠
〈切なさは(フー)止まらない〉
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