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Ⅵ【ファウスト】第57.7話(おまけ+) 33
《おまけ+》
- Romantsch hört nicht auf .
〔ロマンチックが止まらない〕33 -
ハルオミさんは百獣の王だ。
その獰猛な牙……否。
獰猛な《トリスタン》から逃げられない!
『私の《トリスタン》で結ばれた体は、もう動けないよ。
これ以上ないくらいおっぴろげに両脚を開いた君は、腰をくねらせて、一口サイズのカチカチ氷バナナをプルンプルン振りたい衝動に身悶えながら、キュッとシーツを掴むんだ。指先が白くなる程に……
君の手を、私の手が包んであげるよ』
ハルオミさん……
『胸の上に誘 ってあげよう。
手持ち無沙汰な手を、平らな胸に滑らせるのさ。
指はやがて、二つの小さな胸の果実に辿り着く……』
真面目な君は、練習しないとね。
「俺が、なにを?」
『大股開きで《トリスタン》発射スイッチを押す練習だよ』
「なっ」
『但し、これは発射演習だ。乳首スイッチは君の《リトル・トリスタン》と繋がっていないよ。
私が根元を戒めているからね。プロミネンスは射出できない。
君の好きなだけ、チョコレート乳首スイッチを摘まんで潰して、こね回すがいいよ』
「やめろー!」
卑猥だ……
『卑猥すぎるよ』
サファイアの奥に怜悧な光が輝く。
『文句は君の口から聞こうか。
後ろのお口で、傲り昂る私の肉棒をキュウキュウ締めつけるがいいよ』
「イヤァァァーッ」
『《リトル・トリスタン》安全剃毛作戦 決行は5分20秒後だよ。戦艦マルク浮上と共に開始する!
君の理性は、快楽の海の底に沈む事になるけどね』
「ギャァァァー!!」
なんて恐ろしいんだ。シュヴァルツ カイザー!
5分20秒後に、俺の思考は乗っ取られるッ
マルクが浮上する前に、投下を止めなければ。
シュヴァルツ カイザーの《トリスタン》!百獣の王を!!
『無駄だよ、ナツキ』
「無駄かどうかは、まだ分からない」
俺は諦めないんだ。
『分かっていないのは、君だよ』
「……なんだって」
『君の思考は既に、私に操られているんだよ。……否。正確には、私の《トリスタン》に操られている。
私の《トリスタン》に魅入られて目が離せない君は、私に思考を奪われたも同然なんだよ』
「そんな……俺は最初から、ハルオミさんの《トリスタン》の上で踊らされていたのかッ」
『巨根好きが仇になったね。
次はベッドの上で踊るんだよ。剃毛が終わったら、つぶらな雄穴に、あふれんばかりの熱いプロミネンスを注いであげるよ』
俺の蕾が、白いプロミネンスまみれになる……
『嬉しいだろう?』
フッと口角が弧を描いた。
『君に《トリスタン》投下は止められない』
なぜならば……
『私は百獣の王!君はキティちゃんだからだよ』
「俺の…キティちゃんが、百獣の王に……敗けるッ」
『所詮、姫りんごさ』
「姫りんごじゃ、百獣の王にかなわないのか」
『果汁は、たくさん出るだろう。白い果汁をいっぱい垂らすがいいよ』
小さく吐息した唇が呟いた。罪深い姫りんごだね……と。
『私の《トリスタン》をこんなにも興奮させる君の姫りんごには、罪を贖 ってもらうよ。
チョロ毛になった姫りんごは、南京錠をかけて檻の中に軟禁だ』
「嫌だァァーッ!」
『本当は嫌じゃないんだろう。耳まで真っ赤だね。乳首スイッチが疼いて、仕方がない顔をしているよ』
そんなっ。どうしてっ!
俺の体……自分のじゃないみたいだ。
胸の小さな実がヒクヒクする。
「ヤンっ」
胸の尖りが求めている。
もっと刺激が欲しい……って……
………………って~
チュウゥゥー♪
「ユキトー!アキヒトー!」
俺の右乳首に、ユキトがっ
左乳首に、アキヒトがっ
吸いついているじゃないかーっ!!
〈切なさは(フー)止まらない〉
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