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【あとがきっぽいもの】(打ち上げ 4部)
『お前は月、ただ泣いていればいい』【Part1】
~祝♪完結!! キャスト打ち上げ★~
【おまけは月、ただ呑んでいればいい】
《4部》
(……ハルオミ兄様、はっちゃけすぎです……)
雪「こんなのっ、兄上じゃないー!!」
春「正解だよ、ユキト。私はもう、お前の知っている弟思いの優しいお兄様じゃない。
ナツキのためなら、どんな卑劣な手も使う。どんな悪にだってなれるのさ!
私はナツキに心を奪われて闇に堕ちた魔王であり、魔王はナツキの愛の奴隷なんだよ」
秋「要するに変態だろ!」
春「至上の褒め言葉をありがとう」
雪「兄上!アラサーなんですから」
春「アラサーだって、似合うものは似合うんだよ」
秋「エンドロールに俺達が気を取られて、暗転している間に着替えるなんて。
こんな策は思いつかない。さすがはシュヴァルツ カイザーだ」
春「驚かせてしまったかい?」
秋「俺の思考も、本家の衣装も超えている」
雪「ピッチピチのパッツパツ★」
秋「生え際ギリギリ★際どい黒ブーメランが健在だ!」
春「私のこだわりだよ。これだけは譲れないね」
雪「衣装を兄上の趣向に改良してまでっ」
秋「改悪だ……」
雪「兄上……否。シュヴァルツ カイザー、あなたはなにを企んでいるんだ?」
春「愛を伝える儀式だよ」
雪「あなたが愛?」
秋「愛を語るのか」
春「そうだよ、大人の愛を語ってあげよう。
通信室!応答せよ」
マ「はっ、こちら通信室」
春「撮影用に《ファウスト》を自動操縦で飛ばせ。信号は通信室が管理!」
マ「Alles klar .」
春「愛の準備はできてるかい?」
マ「音量MAX
エコー clear
ノイズ ゼロ
音程 原key
いつでもスタート可能です」
雪「まさかっ、兄上はっ」
春「100点満点を狙っていくよ。
日本国民の頂点に、私が立とうじゃないか」
秋「シュヴァルツ カイザー!!奴が為そうとしているのはッ」
春「……愛を囀 ずるよ」
雪秋「「カラオケだ!!」」
春「……気づくのが遅いね。私は常に君達の思考を読み、君達の思考の一手先まで見透かしている。
我が策略に気づいたところで、君達に抗う術はない」
秋「なにをっ」
春「これは、決められた定理 なのさ。
愛の囀ずりで目醒めたナツキの心と体は、私のものになるんだよ」
雪「そんな事はさせない!」
春「ユキト、吠えるのは簡単だ。対抗手段はあるのかい?
お前も知ってるだろう。私の戦術は無敵だよ」
雪「俺は……兄上に勝てない」
秋「諦めるな、愛人」
雪「……愛人」
秋「共闘だ。腹が立つが、お前の力が必要だ」
雪「あぁ、そうだな。ナツキのためだ。意地の張り合いをしている場合じゃない」
秋「そういう事だ」
雪「どうすればいい」
秋「副総理の後ろを見ろ」
雪「あれは……」
秋「予備の衣装がある。強奪するぞ」
雪「まさか」
秋「そのまさかだ。俺達もあれを着て囀ずるぞ。シュヴァルツ カイザーから統帥を守るには、これしかない」
雪「お前の策に賭けよう」
秋「同時に回り込む。走れ!」
タッタッタッタッタッ
雪「なぜ?」
秋「シュヴァルツ カイザーは動かない」
春「君達の思考など読んでいる。衣装が欲しいんだろ。
奪わせてあげるよ。
登っておいで。私のいる高みまで!」
秋「後悔させてやる。愛人、着るぞ」
雪「あぁ。……おい、衣装が3着あるぞ」
秋「統帥にも着せよう!」
雪「ナツキのグルングルン衣装、見たいな♪」
秋「そういう事だ!」
夏「ウギャ~~ッ♠♠♠」
雪「目を覚ましたんだね、ナツキ」
秋「おはようございます。統帥」
夏「なんだァーッ、この格好はァァー!!」
春「うっかりハルオミの期待の楽園だよ♪」
夏「ギャー♠♠♠」
雪「はみ毛はご愛嬌だよ」
秋「統帥はボーボーですからね♪」
雪「はみチンはしてないよ」
秋「統帥のムスコは可愛いですから、はみチンの心配は要りません♪」
夏「やかましいわっ」
春「ついて来るがいい。
ユキト、アキヒト君。ナツキもね」
夏「ギャー!!」
雪「どうしたのっ」
秋「落ち着いて、統帥」
夏「ハルオミさんのっ……ハルオミさんのっ……」
雪「兄上がどうしたの?」
秋「統帥?」
夏「お尻の割れ目、見えてる~★」
雪「あぁ……」
秋「それなら……」
どんっ★
秋「俺も見えてますよ♪」
雪「ピッチピチ紐パンビキニの俺は、割れ目どころかお尻が丸見えだよ」
夏「ウギャァァー!!」
雪「ナツキ、嬉しそうだね」
秋「統帥のお尻も見えてますよ♪」
雪「俺とおそろのピッチピチ紐パンだよ」
夏「ギャー!!」
秋「統帥ってば可愛いなぁ、もうっ♪お尻押さえると、前のボーボーはみ毛がモロ見えですよ★」
夏「~~~」
秋「剃毛している時間はありません!」
雪「行こう、ナツキ」
秋「戦って生きるんだ!」
雪「奪い返せ!」
秋「俺達の私服を取り返すんだ!」
雪「明日のために!」
夏「~~~💢」
雪「私服を求めて、着るんだよ」
神「………………着るだと?」
夏「……!!」
神「うぬらは誰の赦しを得た?」
ドオォォォーンッ!!
〈打ち上げ 5部につづくよ🍻〉
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