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第68話 熱情(2)
じゅっと音を立てて何度も吸われ、舌先で押し潰すように撫でられて、腰がじんと痺れてくる。
その快感だけを追いかけて、指を動かせば、じわじわと上り詰めていくような気がした。
「んっ、ぁっ、ぁっ、あぁっ……っ」
気がつけば白濁が腹の上に飛び散り、あっけなく達してしまっていた。しかしずるりと指先を抜き去っても、まだそこはぽっかり口を開けているように感じる。
熱を吐き出したばかりだというのに、早くこの空いた隙間を埋めて欲しいと思ってしまう。
我慢しきれずに自ら腰を揺すったら、彼の張り詰めた切っ先が、尻の割れ目にこすりつけられた。
「リュウ、早く」
誘うように、柔らかく熟れたそこを広げてみせれば、リュウはためらうことなく、そそり立った熱を押し込んだ。指などは比ではない、太くて大きなものが小さな孔を押し広げていく。
息を飲み込み、それが身体に収まっていくのを待った。受け入れた場所が大きく広がり、じりじりと熱を持つのがわかる。
小刻みに揺すられると、もっと刺激が欲しくなって、自分から浅ましいほどに腰を振りたくってしまう。
「んっ、宏武。そんなにしたらすぐに出ちゃう」
「もっと! もっと激しくして」
「だーめ」
動かしていた腰を、大きな両手で鷲掴みにされた。押さえ込まれると、身体を動かすことはできなくて、リュウの動きだけが唯一の刺激になる。
緩やかな動きはじわじわと熱を高めるが、突き動かされるような快感にはならなくて、ひどくもどかしい。
しかし何度ねだっても、それをやめてくれる気配はなく、ねっとりと絡みつくような刺激しか、与えてもらえなかった。
「ぁっ、んんっ、いや、リュウ、これはいやだ」
「そう? 宏武、気持ちよさそうだよ」
ゆっくりと内側を、舐るように動かされるのが堪らなくて、感覚を振り払うように首を振る。
そんな自分を見下ろし、リュウは口元に笑みを浮かべたまま、何度もそれを繰り返す。
奥まで突き入れられると、彼の硬い熱に前立腺を擦り上げられる。緩やかな中に明確な刺激を与えられて、身体が跳ねた。
さらにずるりと引き抜かれれば、しゃぶりついた内壁にカリが引っかかり、身体の奥からゾクゾクと震えてしまう。
抜き挿しされるたびに、ぬちゃぬちゃと粘る音が響いて、耳まで犯されている気分になる。
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