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台所に射し込む真昼の日差しに目がしぱしぱする。逸也は目を細めながらそっと引き戸を閉めた。
「はあぁ、ヤバいくらいかわいい」
思いがけない展開と突然気づいた日向への愛しさに、逸也はまるで十代の若者のように高揚していた。
あかねの店でネタ的な男同士のセックスの仕方を聞いたことはあったが、まさか自分が当事者になるとは。出す部分に入れるという行為を、そのときは不自然なことだと思ったが、いまはなんのためらいも疑問もない。
「挿れたい」などという明け透けすぎる要求に、日向は真っ赤になりながらも頷いてくれた。「なにか潤滑剤になるものを……」と恥ずかしそうなアドバイスつき。
潤う器官ではない場所で繋がろうとしている。日向への負荷を想像して、なるべく体に優しい素材のものを……と、逸也は台所を見回した。
早く戻らないと日向の気が変わってしまうかもしれない。鉄は熱いうちに打て。ちんこは硬いうちに撃て。
「よし、これならいいかも」
確か塗れば保湿効果があると聞いた。手荒れにも効くということなら大丈夫だろ。逸也は棚からオリーブオイルをつかむと寝室へととってかえした。
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