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第17話見惚れる
学校が終わってどこにいればいいかわからずとりあえず僕は廊下に一人で待ってた。
「わりぃわりぃ待たせたな!
じゃ早く体育館行こうぜ‼」
「あ、うん。」
正直乗り気じゃなかった。
誘われたから行っただけ。
「せいって本当に減ったくそだなぁ。」
「しょ、しょうがないじゃないか!
僕は運動は苦手なんだよ…。
手が真っ赤になるし、痛いし、」
ちっとも楽しくない。
「そうなんだよなぁ、みんなそれいってバレーボールやってくれねんだぁ。
そのあとが面白いのにさ。
せい!ちょっと見てて!」
そう言った白羽はいきなりボールをもって走ってバスケットゴールの近くまで行った。
オーバーハンドパス
両手をおでこに持っていきボールをもたないように相手に送る技名。
それをバスケットゴールに入れた。
しかも1発で。
「かっこいい‼」
白羽は満面の笑みで僕にどや顔した。
「ま、まぁ俺はバレーの練習してるしな‼こんなの簡単だし」
「白羽はスポーツしてるの?」
「そうそう!月曜日と木曜日だけだけどな!」
「すっごい‼
もう一回やって‼」
しょうがねぇなと言いつつもやってくれる白羽の姿にみとれていた。
やると難しいけど、こんなことができたらかっこいいんだろうなって尊敬した。
その日から僕たちはほぼ毎日バレーやそれ以外のスポーツも
白羽の友達とも遊んだ。
とても楽しかった。
こんなに楽しくいれたのも白羽のおかげだとおもう。
もしかしたらこのときから恋してたかもしれない。
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