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第6話 夢-白羽-
ここは…どこだ……。
俺、死んだのか?
(ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー)
はは。そんな耳元で叫ぶなよ。
大丈夫だから。てか、手がいてーから離してくんねぇ?
でも、お前が無事で良かった。
(ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー)
もぅ、分かったってば。俺は死んでねぇよ。
ただ、ちょっと頑張りすぎたから、寝させてくれ。
大丈夫。
絶対起きるから。
な?
だからさ、
もう泣くな。
お前も男だろ?
俺はもう子供じゃねぇから。
母さんがくれた目覚まし時計で起きるから。
だからさ、
それまで待っててくれよ。
約束だ。
絶対俺のこと忘れんじゃねーぞ。
じゃ、またな。
そうだ!
ところでお前、
誰だっけ…?
ガバァ‼
「また、この夢……。」
ベットから起き上がった俺は今だ病院にいる。
この夢を俺は何度みているのだろうか。
だが、いつ見てもその夢の記憶は薄れ忘れる。
いつも俺の側で泣いてるあの子は誰だろうか。
俺と友達なのだろうか。
それすら分からない。
そして目が覚めるときにはいつも隣にいるこの男。
母さんやダチのことは殆ど思い出したのにこいつだけはわからない。
ここまできてなにも思いだせねんだから他人なんだと思う。
スー。スー。
椅子に座って首がいたくならないのだろうか?
1週間こうも毎日来られると、さすがに鬱陶しい。
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