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「宗ちゃん、煙草無くなる」 「あっそ」 「煙草無くなる」 「……………」 「煙草…」 「買いに行かせる」 デスクに座って仕事をしてる宗ちゃんに甘えるように、後ろから体を擦り付けた。宗ちゃんの腰に回した腕の力を強めて背中にスリスリと頬を寄せる。 「飴ちゃん無いん」 「ねえな」 「んー…」 そこで閃いた考え。 前の自分やったら絶対そんなんしやんかったやろうけど、宗ちゃんのデスクの下に入り込んで、宗ちゃんの股間に顔を埋める。それからバックルを外し寛げたズボンと下着を少しずらしてまだ何の変化もないペニスを出した。 「ん、ちゅ…」 「おい、今仕事してるのがわかんねえのかよ」 「やって…飴もないんやもん…」 先端にちゅ、とキスをして、尖らせた舌で穴をグリグリとするとペニスがピクッと震える。 「するなら喉まで咥えろ」 「ぐっ!」 後頭部を押さえられて喉奥まで突っ込まれる。 苦しくて涙は溢れるし、涎も溢れるけど構わず宗ちゃんのを咥え続けた。 「出すぞ」 「ん、っ、うぅ…」 喉奥に射精されてごくっと飲み込む。 顎が疲れてそのまま宗ちゃんの太ももに頭を乗せるとフワフワと撫でられて嬉しい。 「あとちょっとで終わるから、待ってろ」 「うん」 「いい子だな」 宗ちゃんの服を直して、俺はそのまま目を閉じる。少しあと、いつの間にかほんまに寝てた俺は、宗ちゃんに起こされた。 「セックスするぞ」 「うん?」 「だから、するぞ」 「俺、セックスしたいなんか言うてへんけど」 ベッドに連れてかれて押し倒される。首や胸元に何個もキスマークがつけられて気分が上がった。宗ちゃんがそれに気付いて俺の服をゆっくり丁寧に脱がせてくる。 「今日は優しくしてやる」 「いつもそうやったら嬉しいんやけど」 そんな会話をしながら、時折キスをする。 宗ちゃんの手が俺の体を撫でて、そっと乳首に触れた。 「ンッ」 摘まれたり、押し潰されたり、気持ちよくてだんだんと息が上がってしまう。 「琴音、足開け」 「は、ぁ…」 言われた通り、ゆっくり膝を立て足を左右に開けば、そこに宗ちゃんが入ってきて、ローションで濡れた指で後孔に触れた。 「力抜け」 「うん…」 深呼吸をして体から余分な力を抜く。 丁度いいタイミングで宗ちゃんの指が入ってきて、それだけで気持ちよくてもっともっと奥に誘い込もうと中が勝手に動き出したのを感じる。 「あ、ぁあ…」 「気持ちいいか」 「う、ん…もっと、奥、ちょうだい…」 宗ちゃんがキスしてくる。舌を絡めて気持ちいいてもっともっとって宗ちゃんの首に腕を回して強請る。 俺がそうしたことで身動きをとりにくくなった宗ちゃん。それに面倒やと思ったみたいで顔を顰めて、中に入れた指を急にグリって動かした。咄嗟に体から力が抜けて宗ちゃんが動きやすくなる。 「は、あぁ…ンッ」 「二本目な」 「う、ぅ…ぁ、そ、ちゃ…」 「ん」 「早く、して」 「まだ入らねえよ」 グチュグチュって音が鳴る。 早く欲しくて、なんか寂しくてぐって後ろに力を入れると「こら」って怒られる。 「力入れるな」 「やって…埋まらん、ねんもん」 「お前なぁ…我慢しろ、できないなら今日は我慢を覚えるところから躾し直すぞ」 「いややっ」 力を抜いて「はぁ…」と深く息を吐くと、変な感覚が背中をビリリって走った。 何これ、怖くなって宗ちゃんの背中に爪を立てると中の指の動きを止めて「何?どうした」と顔を覗き込まれた。 「な、何か、変」 「何が」 「力抜いたら、変っ」 「変じゃないから、そのまま力抜いてみろ。気持ちよくなれるぞ」 「怖い…っ」 「怖くねえよ、ほら、ゆっくり呼吸してみろ」 また中の指が動き出す。 努めて力を抜いて、宗ちゃんの言うように呼吸を繰り返す。 「ぁ、あっ、ああ…!あか、ん…くる、や、っいやっ!」 「大丈夫、怖くねえから」 「宗ちゃん、そう、ちゃ…っ」 体がまるで自分のものじゃないかのように言うことを聞かん。 弓なりに背中が反って、気持ちいいのが止まらへん。涙が溢れてシーツを濡らす。宗ちゃんは気分がええ様でにやりと笑ってそんな俺にキスをした。 気持ちいいのが終わってから大きな脱力感に襲われてハァハァと息をしながら目を閉じる。 「気持ちよかっただろ」 「…うん」 「ほら、もっかいちゃんと足開け」 「え?休ませて」 「そんなの待ってらんねえよ、ほら」 ほら、って言って手を持たれ宗ちゃんの股間に宛てがわれる。わあ、ビンビンや。 「早くしろ」 「ん」 足を広げて、ふぅ…と息を吐く。 後孔に宛てがわれた熱が、ゆっくりと中に入ってきた。 「あ…あ、ぁ…」 「さっきみたいに力抜いてろよ」 宗ちゃんの先っぽが一気に中に入る。衝撃に力を入れそうになったけど、何とかそれを我慢して奥にそれが来るまで深く深く息を吐く。 「あ、な、宗ちゃん」 「あ?」 「一気に入れるの、無しな」 「いや、無理だろ」 「は?」 「これだけ解れてるし、大丈夫だ」 宗ちゃんは突然俺の膝裏を両手で押した。無理矢理、邪魔にならないように左右に開かされた足、かと思えば宗ちゃんが奥まで一気に入ってきた。 「ヒィッ、あっ、ああぁ───っ!!」 衝撃でイってもうた俺なんて関係なく、そのままガツガツと突いてくる。無理、無理、トんでまう。 「ひ、や、やめ、っ、あぁっ!そ、ちゃぁっ…!」 宗ちゃんの腕を掴んで離してと言ってみるけど無意味に終わった。

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