「え？そ、宗ちゃん…？」 「あ？」 「それ、何」 「わかんねえのかよ、淫乱のくせに」 いや、全くわからんわけやない。 ていうかなんでそれを今手に持ってるのかがわからんねん。 「まだこっちは何もしてねえからな」 「…何もせんでええ、俺のんがバカなる」 「それもまた面白いだろ」 キスをされて着せられていた鮮やかな赤色の着物をゆっくり脱がされる。抵抗しても無駄やってわかってるからそんなことはせずにニヤニヤ笑う宗ちゃんを軽く睨みつけた。 「舐めろ」 「あれ…？」 さっき宗ちゃんが持っていたやつより細い気がする。 「なんか、さっきより細ない？」 「いきなりあんな太いのがここに入るわけないだろ。それとも挿れられたいのか？」 ここ、と言って宗ちゃんにペニスの先端を親指でぐりっと抉られる。痛いのと気持ちいいので思わず声を漏らすと「まあ、お前は痛いのも感じちまうんだもんな」と喉でククッと笑われた。 「ほら、とにかくこれ舐めろ」 「っ、ん…」 これ、と言われて出された尿道バイブを口に突っ込まれる。仕方なしにチロチロ舌を這わせて濡らして…って、たったそれだけなのに俺のモノは反応して大きくなった。 「このクソ淫乱が」 「っは、ぁ」 宗ちゃんの言葉にいちいち背中がゾクゾクとしてモノの先端からクプッと溢れ出る先走りの量が増える。 「もういい」 「はぁ…」 口の中からバイブが抜けていく。 肩をトン、と押されベッドに寝かされると「動くな」と結構真剣な顔で言われてゴクリと唾を飲んだ。 「中、傷つけたくなかったら暴れるんじゃねえぞ」 「…は、いっ」 宗ちゃんが俺のモノにローションを垂らす。濡れた先端にだんだんと近づいてくるバイブ。あかん、めっちゃ怖い、息がだんだんと荒くなって、その内にそれが先端に触れゆっくりと中に入ってきた。 「い、っあ、あっ！」 「動くな」 「ひっ…い、あっ、いた、痛い痛いっ！！」 少し入っただけで痛くてそう言うのに宗ちゃんの手は止まらん。だんだんと奥に入れられて頭がおかしくなりそう。 「あ〜ッ！ま、っ、待ってぇっ！」 「待つわけねえだろ」 「ひっ！ぬ、抜いたら、あか、んっ！！」 「あ？抜くのがいいのか？」 「いぁ、ぁああ！！あ、やめ、っ！！」 抜き挿しを繰り返される。 ずっと射精してるみたいな気持ちよさが広がって"やめて"と言ってもやめてくれない宗ちゃんに軽く殺意が芽生えた。 「ひっ、ひぃ…はぁ…ぁ」 全部中に埋められて、とりあえず一息ついてるといつの間にか宗ちゃんの濡れた手が後孔に回され指がクプっと入ってくる。 「あ、かんってぇっ」 気持ちいいのがずっとずっと続いてる。 後孔に埋められた宗ちゃんの指が馴染んだ頃に動き出して前立腺を探し当てそこをグイッと押してきた。途端喉がキュッと鳴って、声も出すことができないまま、ケツだけで達してしまう。 「あ？イッたのかよお前」 「…ぁ…ぅ、気持ち…ぃ…」 「これも前立腺に当たってんの、わかるか？」 「うぁあ！！う、ごかすなっ！！」 「いや、これ動くもんだから、ほら」 ほら、と宗ちゃんが言ったんと一緒にバイブのスイッチをつけられる。 「あ！あぁぁ、ァアッ！！ヒッ！い、やぁぁ──ッ！！」 「ほら、気持ちいいだろ」 両側から前立腺に与えられる刺激が大きすぎて、俺はそのまま意識を落とした。