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翌日、宗ちゃんの体調は治ってピンピンしてる。 そんな姿を俺はベッドの中からぼんやり眺めた。 「宗ちゃん…しんどい」 「だろうな。」 「こっち来てや」 見事に宗ちゃんの風邪が移って、今日は俺がダウンしてる。 宗ちゃんがこっちに来てくれて、俺の隣に寝転び抱きしめられた。 「ふふっ」 「あ?なんだ」 「優しいなって思って」 「はあ?」 「もっとぎゅってして。」 俺を抱きしめる力が強くなって、暖かくなる。 「昨日さぁ」 「ああ」 「寝てる宗ちゃんにキスしててんけどさ」 「…おお」 「それのせいかな」 「知るか」 宗ちゃんが髪を撫でてきて、安心して目を閉じる。 「宗ちゃん、好き」 「ああ」 「起きるまで、そこおって」 「わかった。」 ぽんぽんってお腹辺りを撫でられて、そのまま眠りに落ちた。

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