22 / 32

ある日の夜、「疲れた…」って両腕を上げて伸びをした宗ちゃん。今日はずっと仕事でパソコンしてたし、そりゃ疲れるよなぁって、宗ちゃんの後ろに回って肩を揉んであげる。 「あー…気持ちいい」 「俺上手いやろ」 「ああ。…やべえ、寝そう」 「それはあかん!じゃあ先風呂入ろ?それからマッサージしたげるから」 俺の言うことを素直に聞いてくれた宗ちゃん。 一緒に風呂入って、ベッドにうつ伏せに寝転んだ宗ちゃんの上に跨って肩を揉む。それから腰やら足やら手やらマッサージしてあげてるうちに、ほんまに寝てもうた。 まだ夜の8時って、寝るには早い時間やったから、宗ちゃんに布団をかけてあげて、俺はソファーに座りテレビを見る。 バラエティ番組やドラマを見てたら時間は潰せて、10時になった。 ちょっと眠たくなってきたし、電気を消して宗ちゃんの隣に寝転ぶ。 スリスリって宗ちゃんに寄って、目を閉じたら暖かくてすぐに眠りに落ちた。 「ん…」 次の日の朝、起きたら体が動かんくて、えっ、と焦っていると宗ちゃんが俺を抱きしめてるだけやった。 「おはよう」 そんな宗ちゃんは起きていて俺の頬にキスを落とした。 「…おはよ」 「昨日はありがとな」 「ああ、ううん。いいよ」 宗ちゃんに抱きついて「もうちょっと寝たい」って言えば背中を撫でられて「いい」と返事が来た。 「あ、体、ちょっと楽なった?」 「大分」 「…よかった」 睡魔に引っ張られて目を閉じる。 そんな俺の目元にまたキスを落としてくる。ほんま、俺のこと好きやなぁって思いながら、その後二度寝に入った。

ともだちにシェアしよう!