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宗ちゃんのモノが中に入る。心に空いていた隙間が埋まった感じがする。 「はぁぁ…ン」 「気持ちいいか」 「う、ん…ああ…はぁ…うぅ…」 「琴音」 優しくキスをされる。 ああもう、気持ちいい。 「宗ちゃん…もっと、奥まできて…」 「ん」 奥までグッとモノが入ってきた。その途端俺はイってもうて体を震わせ宗ちゃんに抱きつく。 「もうイったのか」 「あ…あ…気持ち…い…」 「琴音、おいで」 「あ、あぅ…そ、う…ちゃ」 抱きつけば優しく抱きしめ返してくれる宗ちゃん。 そっと起こされて宗ちゃんの膝の上に座らされる。 「はぁ…はぁ…」 「琴音」 「は、ぁむ…んっ…ぅ」 「ん…」 脳みそ溶けそう。宗ちゃんの顔を見ると、ちょっと傷ついたような、不安そうな、そんな笑顔でいる。 「宗、ちゃん…?」 「ん?」 「どうした、ん?何か、痛いの…?」 「痛くない」 「じゃあ、何でそんな、顔してんの」 宗ちゃんの顔を両手で包む。 ちゅ、ってキスしたらその顔がちょっと柔らかくなった。 「本当に、悪いことしたと思って」 「…宗ちゃんは悪ないやん」 「お前を傷つけたのは、俺の親父だから」 「宗ちゃんが、こうやって優しくしてくれるから、もうええの…」 そう言って笑えば宗ちゃんも優しく笑って、その振動が中に伝わり小さな快感を生む。 「あ…宗ちゃ…」 「好きだよ、琴音」 その言葉に包まれて、優しい世界に堕ちた。

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