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土曜日と日曜日と月曜日のお話27

納得いかなさそうな1人に遼介は容赦なく言い渡す。 「とりあえず、俺から鼓に言っておくから今日は帰ってくれる?」 馬鹿「いえ、俺から本人に言いたいです」 が、失敗。 引き攣る笑み。他の3人はどうにも出来ないと既に諦めているというのに、1人は、馬鹿の一つ覚えのように鼓になん癖をつけ続ける。 どうやっても鼓が悪くなるのだ、考えた所でどうにも出来やしない。くそ、と遼介は悪態をつき、思いついた。 ―ならば。 もう、バラすか。鼓が好きだということを。 そうだ、最初から手に入れることは絶対である。どうせ公表する予定、今言ったところで何が変わるというんだ。 ほんとうはみんなの前で大きく大々的に報告する、否、もういちど告白する予定だった。 鼓をこれ以上傷つけられるくらいなら、サプライズがなんだ。 そんなもの、どうでもいい。 なぜだろうか、開き直った遼介はドアを開け凭れかかっていた鼓を引っ張り出した。ドアという支えを失くしふらついていたところを、腕の中に抱き込む。 「先輩?!」 「つーくん顔色戻ったんだね、良かった。魘されてるの気づいてる?朝はどうってことないような顔してたけど…」 「魘され…?そう言えばまた夜這いしに来て…ってかそれより何してるんですかっ」 もぞもぞと動くが腕から逃れられない。 「はいはいじっとしてようね」 「人います!」 「ん?うん、そうだね。でもつーくんに朝の挨拶してないから先にしないと」 朝の挨拶…?と鼓が首を傾げ、なにかを察したかのように目を強く瞑った。

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