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土曜日と日曜日と月曜日のお話28

頭に被った布団を避け見せつけるかのように額にキスをする。鼓の顔はみるみるうちに赤くなり、文句を言おうと口をぱくぱくさせていたが最終的には俯き黙り込んでしまった。 「つーくん好きだよ」 「知ってます…」 耳元に口を寄せ、『つーくんのこと隠したくて言わなかったんじゃないから。ごめん』と呟く。 どうしてこの人は自分の欲しい言葉を言ってくれるのだろう、と鼓は不思議に思った。 一方、一部始終を眺めさせられていた4人は、赤くなっていた。目の前でそういうことをされるのに耐性がないからだろう。なにせここは男子校。 馬鹿「やっぱ噂まじなのか?」 馬鹿「アイツもうこの学校にいないしわかんねぇよ…」 馬鹿「でも今の行動で本気だってわかんだろ?」 馬鹿「脅されてる?」 馬鹿「だからさっきそれはないって言ってただろ」 ひそひそと、遼介には聞こえるが(かいな)に抱かれている鼓には聞こえないレベルで4人は話す。 遼介がもう帰ろうかとドアに手をかけた時、代表になったらしい1人が怖々と伺ってきた。 馬鹿「先輩は、その…涼川なんかと付き合ってるんですか」 なんか、にぴくりと反応する。 「いちいち突っかかってくるね。鼓のことあんまり貶さないでくれるかな、迷惑だよ」 睨んだあと、遼介は肩を竦めて首を振った。鼓が自分を庇ってくれたことに嬉しくてニヤニヤしているとも知らずに。 「付き合ってはないよ、まだなんだ。なかなか告白受け入れて貰えな「先輩!!」く、て…な、どうしたのつーくん。そんな真剣な目して…」 腕の中で大人しくしていた鼓が遼介をじっと見上げていた。目が聞いてほしいと物語っている。 「先輩、好きです。付き合いましょう」 「は?」

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