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いってらっしゃいのキス+エロ=の答えは? 1
「...っていう夢を見たんですけど、先輩、まさか隠し持ってませんよね?」
「つーくんと俺はやっぱり一心同体なんだね。まさか夢にまで出してくれるだなんて、うれし「質問に答えてください」......買いましたごめんなさい」
夜中に恐ろしい悪夢を見た鼓は飛び起き、部屋に侵入しようとしていた遼介を問い詰めたのだった。
そして、結果がこれである。
(もう少しで危うく正夢になるところだった...)
今日は日曜である。本当に、正夢になる直前だったというわけだ。
「だって、つーくんが不安だって言うから」
「不安、ですけど......でも、先輩がそんな事しないって、信用してるから、...貞操帯とか付けなくていいって言ってるんです」
「つ、つーくんっ」
ぎゅうぅうぅうう...っと抱きしめられ、苦しいと遼介の胸を叩いた。少しだけ体を離した遼介は、鼓の額にそっとキスをする。
「うん、分かったよつーくん。俺もつーくんを不安にさせないように毎日連絡するからね!」
(毎日?!そこまで言ってないけど......まぁ、嬉しいからいっか)
鼓は気づいているだろうか、自分が遼介にかなり絆されているということに。
いや、気づいていたら嬉しいなどという言葉は出ないのだろうが。
「つーくんはメールと電話どっちが好き?」
「えっと...どっちでも」
「そっか、じゃあ交互でいいかな」
(交互ってなに?!)
「学校もあるし、休み時間ごとにかけるね」
(待って、ちょっと待って)
「昼ごはんは電話しながら食べよっか」
(行儀悪い...じゃなくて)
さらに動き続ける口を手で塞ぐ。遼介はモゴモゴ言い、首を傾げた。
「せ、先輩も用事で忙しいんですよね?そんなにかけてる暇あるんですか?」
「あるんじゃないよ、無理やり作るんだ」
(横暴すぎじゃない?!王様なのこの人!......あ、でも氷川グループの王子なのは本当か)
つーくんは、もしかして俺と電話もメールもしたくないの?と悲しそうにする遼介は、次の瞬間怪しく目が輝いていた。
「誰かと会う...とかじゃないよね」
びくっと鼓の肩が揺れる。遼介の独占欲、嫉妬心の強さを、目が物語っている。
「違います......声聞くと、会いたくなるから」
「〜〜〜〜っ!」
そのオールパーフェクトな答えを聞き、心にクリーンヒットした遼介はまた鼓を抱きしめた。
そして苦しいと胸を叩かれる。
「そっか、あんまり電話ばっかりしてると逆に寂しくなるのか。じゃあ、メールいっぱいしようね、つーくん」
「は、はい...くるしっ」
未だに腕を緩めていない遼介だった。
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