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変態はお家へお帰りください

「大丈夫だよつーくん、目隠しして入るから。だから―ねぇドアを開けて♪♪心配してr「某映画の音楽を流さないでください」.........雪だるまつくーろー?」 「違う、そうじゃない.........」 いきなり登場した遼介に、鼓は、それはもう大いに取り乱し洗面器を投げつけ挙句シャワーで撃退するという暴挙に出た。 はっとし見てみると、それがよく見知った人だと気づき今度は頭の中がくるくると回転し、これもまた、かなりの早口で説明を求めてしまうという混乱ぶりを見せた。 そうして今現在、遼介と鼓(バカップル)は攻防戦を繰り広げている。 濡れてしまった遼介は、あわよくばと思っていたのか知らないが、風呂に入ろうと服を脱ぎ捨てた。 方や鼓は遼介と一緒に風呂に入る気などない。 ならば力強くで!と遼介は風呂場の戸に飛びかかったのだが... 「?!開かないっ?」 「なんで一緒に風呂に入らなきゃいけないんですか!」 「つーくんと親睦をは深めたいから!」 「そうですか!ってかなんでいるんですか!家の事情で帰ったんじゃないんですか」 「つーくんに会いたすぎて家の飛行機飛ばしてきた」 「家の飛行機?!」 押し問答状態になってしまった。 鼓も馬鹿ではない。遼介がそう来るだろうと踏んで、風呂の蓋をつっかえ棒にし入れないようにしたのだ。 「つーくん開けて、別にやましい気持ちはあるけど開けて!」 「開けたくない、絶対やだ!変態はお家へお帰りください!」 「変態でもつーくんを愛してる!」 「ありがとうございます!」 喧嘩か........?これは。バカップルの痴話喧嘩のようである。いや、実際バカップルで、痴話喧嘩なのだが。 「実は理由があって......俺の部屋にこの部屋の盗聴器忘れてきたから一度帰ってきたんだ。ごめんね、驚かせて」 「え...それ本気(まじ)トーンで言うことですか...?」 鼓が1歩後に下がった時。遼介は不気味に笑った。 「ふふふふふふ...つーくん、甘かったね。ここのバスルームの扉はとっても外れやすいんだよ...」 「?!」 すぐに戸を押さえようとした鼓だが、変更し浴槽に飛び込んだ。その理由は1つ。 「つーくん久しぶりー!」 遼介が風呂に入る気満々で、裸になっていることを予想したからだ。遼介は鼓の裸を見ているものの(盗撮)、鼓は遼介の早くなど見たことないのだ。 予想的中。遼介は腰に布1枚で風呂に飛び込んできたのだった。

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